三田製麺所がプロの料理テクニック動画をYoutubeで公開したワケ
外出自粛要請下の2020年4月下旬、株式会社エムピーキッチンが運営する「つけ麺専門店 三田製麺所」は公式Youtubeチャンネルでの動画投稿プロジェクトを始動しました。
同チャンネル内では、「おうちでできる」をテーマにプロが家庭で役立つラーメンやつけ麺、唐揚げ関連の調理テクニックを動画にて公開しています。
三田製麺所 公式Youtubeチャンネルはこちら
本日は、なぜ三田製麺所がこのプロジェクトの始動に踏み切ったのかを、演者であり編集・企画を手掛ける”つけめんP”(マーケティング部所属)自身が綴っていきたいと思います。
■きっかけは、自分自身の食生活のマンネリ
三田製麺所の店舗も、外出自粛要請の影響を受け、多くの店舗が臨時休業や営業時間短縮を強いられた一方で、私たち本社の社員は原則的にリモートでの在宅勤務の体制となっておりました。
自宅で過ごす時間が増えるにつれ、自然と自炊をする機会が増えたのですが、独り暮らしの20代男性の持つレパートリーの乏しさによるマンネリ感と、普段週3回は食べているラーメン・つけ麺恋しさが日に日に募っていき、ストレスを感じるようになっていきました。
そのような「ステイホーム」の状況下で唐突に、隣のデスクの先輩である”大魔神”(商品部所属)から連絡が来ました。
「Youtubeに動画を上げよう」
詳しく聞いてみると「外食という選択肢を急に奪われた今、食にマンネリ感を覚えている人は多いはず。特に、中毒性の高い食べ物であるラーメンやつけ麺を、おうちで楽しみたいというニーズは高いのでは」との事でした。自身が今まさに苛まれている感情そのものだったので、この提案は非常に興味深い物でした。
さっそく上長に承認を取り、その数日後には早速「10倍美味しく冷凍つけ麺を食べるテクニック」をはじめ、味玉編、チャーシュー編と撮影しました。
想像を絶する編集の大変さにYoutuberさんに畏敬の念を抱きつつなんとか仕上げ、不安ながらの投稿でした。
すると、思いがけない反響があり、味玉編とチャーシュー編は瞬く間に1万再生を突破し、TV番組の取材依頼が複数届くなど注目を集めることができました。
■なぜプロの技術を公開した?
動画が話題になるにつれ、多くの質問が寄せられました。そのほとんどは「飲食店が技術を公開して大丈夫なのか?」というものでした。
結論から申し上げますと、問題ないと思っています。
もちろん、家庭での再現という趣旨なので店舗で提供しているメニューと100%同じレシピ・調理法というわけではないという部分もありますが、それ以上に「自分たちが今できること」を考えたとき、出し惜しみすることもないのではと思い至りました。
普段、私は販促企画や広告宣伝に携わっておりますが、このような状況下で来店を促す行為に対する風当たりが強くなりました。そんな中、レジャー・観光などといった娯楽を取り上げられてもなお、家でできる数少ない楽しみが「食」であり「料理」であるのもまた事実でした。
日頃より、「つけ麺をより身近に」をテーマに掲げている三田製麺所は味だけでなく「楽しい企画・面白い商品開発」に力を入れていることが根底にあり、食卓のマンネリ化を救うべく、ラーメン・つけ麺のプロとして公開できる範囲で皆様のお力になれれば。つまり、「食」の楽しさを従来と違う形で提供できるのならと満場一致で始動しました。
また、「こんな動画を公開したらお店に来なくなるのでは」という疑問も耳にしますが、これもそのようには考えておりません。
三田製麺所というブランドも、つけ麺という食べ物もまだまだ十分な認知を獲得していると言い難い中では、むしろこういった取り組みを通じて三田製麺所に関心を持って頂ければ、事態終息後、店舗にお越し頂けるメリットの方が大きいものと認識しております。
プロジェクト開始から1か月半が経過して動画の本数も10本を超えました。先日は、日本唐揚協会主催の「第11回からあげグランプリ」の東日本しょうゆダレ部門で金賞を受賞した自家製唐揚げをおうちで再現するレシピおよび調理法を公開しました。
今後も、プロならではの目線の調理動画にて皆様のお力になれればと考えております。
また動画をご覧の皆様も、事態終息後は是非、店舗の方にお越しいただけますと幸いです。
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