【リアルカイジ】元公務員K氏に教わった違法カジノで自分の人生がたった180日で○○になり、その後●●になった話

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なぜこのような事をするのかというと、頭の中で最も望むカード(勝てるカード)を念じながらじわりじわりとカードをめくることにより、カードを絞る人間の挙動や表情に注目が集まり、現実論として結果が決まりきっているゲームでもエキサイティングなものに演出されるからである。カードを絞る権利(実際にゲームをしている仮想人物の代役)は、原則として最も高額な賭け金を積んだ者に与えられる(但し、権利を持つ者が、ゲンを担ぐために好調者に権利を譲る場合もある)好調である者に乗って賭けることが可能なため、むやみに賭け金を積み増すこととなり、バカラは最も単純にして高額なギャンブルとなりやすい。



テーブルにはそれぞれバンカー、プレイヤー2枚ずつトランプがおかれ1枚が表で数字が予め見えていて、もう一枚は裏側で見えないようになっている。

めくる順番はプレイヤーからでどこにでもいそうなサラリーマンが神妙な面持ちでしぼっている。


こういう、いかにもな違法カジノはあっち系の方やホスト、キャバ嬢などが多いイメージがあるかもしれないが、実際は普通のサラリーマンや学生、外国人のおばちゃん(主に韓国と中国)などどこにでもいそうな方もいっぱいいる。
もちろんあっち系のかたもいるし、

芸能人なんかもたまに見かけたりもした。


プレイヤーのフェイス(既に見えているカード)は3

ここでサラリーマンが6を出せばナチュラル9

5ならナチュラル8となる。

サラリーマンはトランプを横にしてゆっくりゆっくり、けれど明らかに力を振り絞り祈るようにめくっている。

サラリー
つけ、、つけ、、っしゃぁ!

と小声で言いながらドヤ顔で出したのが5

どやっ!

5+3=8 ナチュラル8だ。

カードで言うと2番目に強い。

ここでK氏が2枚の合計で8を出せばドロー(引き分け)勝つには9しかないという、

僕の初バカラはしょっぱなから厳しい状況だった。

バンカーのフェイスはQ。

バカラでは10以上のカードはすべて0として数えるのでつまり0だ。

そして今、K氏の手元にあるカードが8ならドロー(引き分け)

9ならバンカーの勝ちとなる。


K氏がしぼり始める

K氏
よっしゃ。足はあるな。

↓こんな感じ


K氏
おっ4サイドや!面白くなってきたで。


↓こんな感じ。この場合は9か10のカードになります。



あからさまに先ほどまで自信に満ちあふれていたサラリーマンの顔がみるみる曇っていくのがわかる。


まじ?



K氏
ぬけろ、ぬけろ、しゃぁ。ぬけたでーーー!


9か10の状況で一つ数字が少なく(抜けた)ので

K氏が出した数字は9つまりナチュラル9でK氏がかけたバンカーの勝ち

ディーラーが慣れた手つきで負けたプレイヤーのチップを回収し勝ったバンカーの横に同額のチップを積み上げる。

そのなめらかな手つきを覚える為に一体どれだけ練習したのか想像がつかない。

(実際に仲良くなったディーラーに聞いた所、最低でも数ヶ月以上練習して合格した場合のみ、実際にプレイ出来るらしい)

K氏のもとには白いチップ5枚追加、僕の手元には1枚追加された。

たった一回1分ほどのゲームで手元に1万円、K氏の元には5万円、、、



(・Д・ ;)!! なんなんだ。このゲームは。


一回でバカラの誘惑に嵌ってしまった僕はその後もたんたんと勝ち続けK氏が約30万円

僕は10万円、たった2時間ほどで勝ってしまった。


しかしこのお金は元はと言えばK氏のもの。

このお金返します。
神氏
ええよええよ。
勝った分10万は好きにつかいーや、せっかく初戦を勝った事やしぱーっと使おか

おぉ、ジーザスッ!

神とはあなたの事でしたか!!


神氏
ほな、いこか!


そのまま、なじみの高級クラブに連れて行ってくれてシャンパンを開け、

先ほどの30万が1時間ほどで消える。

20そこそこの俺には刺激が強すぎてもう心臓バクバクだった。

けれど、確実にこのバカラというゲームに嵌っている自分がそこにいた。





第3章
韓国

ある日K氏にいわれた。

K氏
韓国にもカジノあんねんけど行かへん?
韓国にもあるんですか?けどわざわざ行く理由あります?
K氏
ええから、ええから、とりあえずついておいでー。


(▼Д▼#) だから!あんたはよくても俺はよくないんじゃー!

と心の中で突っ込んでいた矢先、K氏がどこかに電話をし始めた。

K氏
あっ、もしもし?


電話越しから片言の日本語の声が聞こえる。

K氏
お疲れ。あんな、来週あたり韓国行くから手配頼むわー、よろしく。


と言って、そそくさと電話を切る。

どこに電話してたんですか?
K氏
ん?販促。






ピーーーー!

反則?
K氏
販売促進の担当の事や。
俺みたいによく行く奴のチケットの手配や大きく負けたときは飲み代なんかも払ってくれるんやで。
なるほど、、、そんな職業もあるんですね。

その時、すごく感心したのを覚えている。



そして韓国当日。


二人で空港に行くと出発ロビーに黒いスーツを着た販促らしき人物がいた。


販促
いつもありがとうございます。


販促が片言の日本語で挨拶をする。

K氏
おう。紹介するわ。
こいつもこれからちょくちょく行く事になると思うからよろしく。


?(°Д°≡°Д°)? えっ?ちょくちょく行くの?俺?


は、初めまして、○○です。
販促
初めまして、私は△△と申します。よろしくお願いします。ではこれをどうぞ。

といってK氏にチケットを渡した。

場所はもちろん韓国だがびっくりしたのは座席がビジネスクラスという事だ。

ビジネスクラスじゃないですかっ!!?
K氏
そやで。
けどタダやからなんも気にせんくていいで。
ビジネスクラスがタダ?
どういう事です??


正直、意味がわからなかった。

K氏
よく行くようになるとこうやって担当がつくねん。
担当はチケットの手配やら現地の遊ぶ場所の手配やら雑務を全部やってくれる。
さっきもいったけど大きく負けたときは飲み代だって出してくれる。
チケット代を出したり、そんなことしてカジノ側に何のメリットがあるんですか?
K氏
そりゃ決まってるやろ。
長くやればやるほどギャンブルは理論上、ハウス(カジノ側)が勝つようになってるんや。
じゃないとカジノの運営費用やスタッフの人件費もろもろ、誰が払ってくれる?
全部負けた人間のお金で成り立ってるんや。
お前は今たまたま勝ってるだけ。
K氏はトータルだと負けてるんですか?
K氏
そりゃもちろん!笑。ごっつい額まけてんでー!


そうやって大げさに笑った。

もちろんて、、、、、


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