さらば子宮よ~ぱぱぱぱーん(ささきいさおの声で)左卵巣癒着!子宮全摘出開腹手術決行!
生まれた時から性別に違和感を感じ続けて36年、ついにこのときがやってきた!
子宮と左卵巣全摘開腹手術!
生理が無くなる!もう一生ずっと!永遠に!健康保険が使えてしかも医療保険出る!
もうこれだけで私はこれが人生の転機としか思えません。というより、生まれ変わるというか、新しい真っ白いキャンパスを渡されたように嬉しかったです。
「子どもが産めなくなる」と同情するような目で説明されましたが、私にとって、私という個人にとって、そんなことは「カレーにらっきょが付いてこないんですけどいいですか」くらいな感じで、そもそもらっきょが嫌いな私には本当に問題ないというか、その方がいいというか。
今度の人生は生理に悩まされることなく、なんかもう精神的にもぱぁっと明るくなる!小躍りして喜びました。入院直前まで、子宮と卵巣がの巨大なのが取れちゃったら、あれもこーなるどれもこーなるとか、もう夢がいっぱいふくらんではしゃぎすぎ、入院日に熱を出して看護師さんにご迷惑をおかけする始末でしたよ、本当に申し訳ありません看護師さん。
申し遅れましたが、私はこんなやつです。
私は性同一性障害とかの診断もなく、同性が好きなわけでもなく、でもそれでもどうしても、とにかく1歳くらいからずっっっっっっっと「子ども産むとかあり得ん」「立ちションできないとかあり得ん」と思い続け、生理が初めて来た時は「生まれてこなければ良かった」と大泣きして親を困らせ、ひどいPMSと生理のお陰で(逃げ口上ではありますが)、若い頃世界を旅してみたかったりとか野球やりたかったとか、まぁなんというか色々な夢をぶっつぶされてきた憎い憎い相手が一つには生理なわけでした。
詳しくはこちらのSTORYをどうぞ~「何故ベストを尽く"せ"ないのか?」
追記:私は男になりたいわけでも女になりたいわけでもなく、性別がどうのっていうより、なんというか、嫌なモンは嫌だっていう感じです。なのでスカートも嫌いだし生理も嫌いだし子ども産むのもご免だし立ちションしたいけど、男性が好き。数学も嫌いじゃ無いけれどそこまで好きでもなく、文学や法律がものすごく好きなわけでもないけど嫌いなわけでもなく、文系でも理系でもない。ファイナルファンタジーで言うところの赤魔導師的な、もののけ姫(人間にもなれず山犬にもなりきれない、あわれで醜い…以下略)的な中途半端なヤツなんだろうと思い始めました。
子宮筋腫?今思えば色々症状はあった
私の場合は、当初巨大な子宮筋腫ではないかという診断で大きな病院に行きました。
CTとMRIで、11cm×9cm×7cmくらいの漿膜下子宮筋腫の可能性が大で、切ってみたら卵巣がバカみたいにでっかくなって子宮と癒着していて、卵巣と癒着していた子宮も全部ばっさり取り除きました。
※漿膜下子宮筋腫っていうのは、漿膜という子宮の外側の膜と内側の筋肉(?)の間にできるこぶみたいなヤツです。
※病名判明(7/10)卵巣線維腫でした。良性で癌じゃありませんでした。
自覚症状があまりないと言われる卵巣の病気ですが、私にはこんな症状がありました。
1) 左の腰がやたら凝りました。グリグリしていて本当につらかったのです。でも、元々腰痛持ちなのであまり気にしてませんでした。
2) いわゆる「ションベン切れ」が悪くなっていた。1年くらい。でも、仕事柄急に仕事が入ると我慢してそのまま仕事しちゃうので「膀胱炎になりかけている」程度の認識でした。
3) お腹をつつかれると痛かった。非常にお下品ではございますが、バカップルな我々夫婦は、片方が尿意を催すと膀胱付近をツンツンするという悪ふざけをするわけです。そのとき、もんんのすごくいたかったんですけど、膀胱炎になりかけていると思っていたのでそんなもんかと思ってました。
4) 2か月くらい前から、うつ状態がひどくなり、さらに過眠症気味になりました。いくら寝ても寝ても朝から眠い。イライラもする。仕事はもちろん日常生活にも差し障るくらい眠い。心療内科の先生は「自律神経」が出張中(失調です)とおっしゃっていましたので、気候が安定すれば治るのかと思って放置してました。
5) 体重は変わらないのにジーパンが入らなくなった。下腹だけがぽこっとなっていて、これが中年太りというやつかとがっかりしていました。
6) 走ると下腹の中にオモリがあるような感じがしてました。これは微妙に婦人科受診しなくちゃなぁと思いましたが…ほらあの内診が最悪に嫌じゃありませんか(男性諸氏には申し訳ないですがあの屈辱的な診察は何に例えて良いのかよくわかりません)。
6月も終盤のある朝6時、猛烈な下腹部痛と左腰~左太もも痛で目が覚めました。これはちょっと医者行くべきだなと思った次第です。
開腹手術完全になめてた
ひどい生理痛は慣れっこなので、そんなもんだろ程度の認識でるんるんと手術日当日も午前中を過ごした訳ですが、終わってから翌々日の朝までの記憶がほぼありません。痛いなんてもんじゃ無かった。持病の座骨神経痛も相まって、背中や腰の痛みに加えて、切ったお腹の痛さは半端じゃないっす。こりゃまじで戦場で麻酔無しの手術したとかいう話をじいちゃんから聞いたこともありますが痛いなんてもんじゃないと思います。痛いきつい死んだ方がマシ…ぐえぇぇぇぇ。
いや~。でも回復は早いみたいで、もうこうやってパソコン取り出してますからね。うひひひひひ。
隣の部屋から夜となく昼となく断続的に聞こえてくる、力のない「ひえぇぇぇぇぇぇ」っていう悲鳴のような声とかにも慣れましたし、見晴らしもよくて風通しもいい、日当たりも良好でここに住んじゃいたいくらいです。あ~、医療保険入ってて良かった。オリックスの方は掛け捨てのやつです。黒いアヒルのやつじゃないんです。すみません。それと、開腹しましたが黒くはなかったようです。よかったよかった。
七夕の夢
あ~そうそう、病院にですね、笹が飾ってあって、誰でも自由に短冊に願い事を書いて飾れるようになっていました。そこで迷いなく
と書いて飾っておいて、手術後動けるようになって見てみたら
っていう短冊がかかっていました…。
五千万を書こうかどうしようかどうしようかと思っていたら、こんな短冊を発見。
とても五千万円って書けませんでした…。なんて良い人なんだ…。
ありがてぇありがてぇ
仕事の都合もあって、仕方なくFBで軽く告知、現状で仕事を受けている方にはお詫びとご連絡をしたのですが、ありがたいことに本当に親身になって仕事を代わってもらったり、返信無用のメッセージをくれたり、本当に嬉しかったです。みなさんのおかげでーす!
内藤、ここに再生(立ちションは未実装)
あ、でもまだ入院中なんで、仕事仕事オラオラってしないでください。まともに歩けていません、あ、ほんとですよほんとに。12cmくらい切ってますから、痛いんですよ、ホントです。
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