年収3億円の美人女子大生メンターの教え

5 / 5 ページ

今までごめんなさいと産んでくれてありがとうか…

もう、言ったことにして帰っちゃおうかな。

こんなに仲が悪いのに、そんなこと言えるか?


だいたい、そんなこと言わなくたって、

自分はどんなことでもするし、できる男なんだ。


そんな風に言い訳ばかりが頭に浮かぶ。


思い腰をあげて夕方前、ついに実家へ向かった。


懐かしい場所。

ここは元々は大好きだったおばあちゃんの家。

毎年新幹線でおばあちゃんの家に行くのが楽しみだった。


なのに、今はここに来るのがこんなに足が重いとは。


思い切ってチャイムを鳴らす。

出かけてていませんように…


ここまで来てまだ決心がつかない。


がちゃっとドアが開いておかんが顔を出す。


あら、どうしたの?

今日は誕生日なのに、京都に仕事?


そんなわけないじゃんと思いながら家にあがる。


普段あまり会っていないからか、

思ったよりも長く話すことができた。


仕事の調子はどう?

結婚するような相手はいるの?

自分は最近こんなことをしているとか。

おばあちゃんは施設に入ってるけどとりあえず元気だとか。


久しぶりにおかんとこんな話をした気がする。


でも、ふときづくと気まずい沈黙。


時計をみるともう19時だった。

20時過ぎの新幹線に乗らないと水戸には帰れない。


もう、いい加減言うしかない。


一生で一番勇気を振り絞った時だったかもしれない。


お、おかん、本当に今までごめん。

冷たくしたし、ひどいこともたくさん言って。








う、産んでくれてありがとう。




この家に生まれて本当に良かった。

おかんの子供で本当に良かったよ。


あ、ありがとう…


なかなか言葉にならなかったけど、

言葉にするうちになぜだか涙が溢れてきた。


泣くつもりなんて全くなかったし、

適当に言うだけ言ってすぐに逃げようと思ってた。


だけど、いつのまにか、おかんも泣いてる…


びっくりするくらい涙が出た。

でも、それと同時になんだか心が軽くなったんだ。


おかんも、しきりにありがとうと繰り返した。


結局、新幹線には間に合わず、夜行バスで帰った。


家の外に出ると、何時の間にか雨もあがって

綺麗な星が見えた。


それから先、世界の景色が明るくなったきがして、

すべてのことに感謝ができるようになったんだ。



もう、自分のやりたいことを我慢するのはやめよう。

自分が思った通りに、幸せになろう。

もっともっと自由になって豊かになって、

親に本当の恩返しをしよう。


純粋にそう思うことができた。


ここから、壮絶な修行と、

起業への長い道のりが始まったんです。



長いのでつづきはここに書いておきますね。

続きのお話









著者の小泉 憲一さんに人生相談を申込む

著者の小泉 憲一さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。