取引先の債権回収に担当者自宅まで踏み込むとどうなるか。その4
自宅に必ず居ると思われる
翌日の日曜日が良いかもしれないと
思った。
朝討ちか夜駆けか。
不動産会社から変に勘ぐられて
邪魔が入らないようにするためには、
できるだけ早いほうがいい。
(朝討ちしかないな。)
部下にすぐに電話をした。
私:「ついに引っ越し先を見つけたよ。」
部下:「マジですか!?土曜日に調査ありがとうございました(泣)」
私:「目的はしっかりと集金することだから、確実にいこう。明朝6時50分に神谷町駅で待ち合わせできないか?」
部下:「当然です。必ず行きます。」
私:「真夏だが、しっかりとスーツを着込んで乗り込もう!」
すんなり回収できるのか。
不安な面はあるが、
引越し先を確認できたことは大きい。
「奥様」と「旦那」は
どんな思いで我々と対峙するのか。
感情的な思いはあるが、
対立してはこちらが不利になるかも
しれない。
冷静に、下手に対応しようと
再度思い直した。
無駄な仕事も明朝で終わると
思うと気が楽になった。
しかし、まだまだ一筋縄では
いかなかった。
(つづく)
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