取引先の債権回収に担当者自宅まで踏み込むとどうなるか。その5

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(前回までのあらすじ)

ついに、引越し先を突き止めた!

朝討ちか夜駆けか。

不動産会社から変に勘ぐられて

邪魔が入らないようにするためには、

できるだけ早いほうがいい。

翌日の日曜日、朝討ちに出向くが

一筋縄ではいかなかった。。。

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真夏の日曜日、朝6時50分。

スーツをばっちりと着込んで

神谷町で部下と落ち合った。

私:「おはよう。日曜日にわざわざ悪いな。」

部下:「おはようございます。日曜日でないと、きっとつかまらないですからね!」

私:「ありがとう。ここから歩いて数分のところだ。気合を入れていこう!」

部下:「がんばります!」

リボビタンDを二人で飲み干して出陣した。

真っ赤な「Cherokee」は停まっていた。

出かけている様子はない。

二人で深呼吸をし、インターフォンを鳴らした。

受話器を取る音がしたが無言である。

カメラで様子を伺っている感じだ。

先方:「・・・・・・・」

私:「ボーダーラインですが、集金にお伺いしました。」

すぐにインターフォンは切れた。

空調を入れたのだろうか、電気メーターが

回り始めた。

その後、出てくる気配がない。

再度インターフォンを押したが、出ない。

このまま、出てこないつもりなのか。

10分程経過したころ、車が近づく気配がした。

振り向くと、パトカーが停車し、

警官2名が降りてきた。

警官:「君たち、何してるの?」

私:「債権があるので、集金に伺っているんですよ。」

警官:「この家から110番通報があったのでね。」

といいながら、インターフォンを押し

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