震災が私にもたらした能力《第8話》ー自分を苦しめている思いー

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母親の呪縛


カウンセリングでもなんでもないある日。

年上の友人と話していて「母親の呪縛」の話になった。

彼女もセラピストで出会ってまだ数ヶ月だったけれど、なぜか気が合いあっという間にいろいろな話をするようになった。


彼女にはもう結婚している娘さんを筆頭に3人の美しい娘さんがおり、親子関係もとても良好だった。

私にはまだ幼稚園の年子の男の子が2人。


そんなことから、その日はお互いに母親という立場で、


母親は自分の不安を子供に押し付けないほうが物事が上手く行くのではないか


という話をしていた。


というのも、2年ほど前のこと。

当時、年中だったうちの長男の友人の女の子が男の子にからかわれて幼稚園に行けなくなっていた。

最初は「ちょっと行きたくない」という感じだったのが、どんどんエスカレートして、しまいには全く行けなくなってしまったのだ。


女の子の母親と話し合い、女の子の母親抜きで何日か一緒に登園することになった。




1日目。途中まではご機嫌で一緒に登園したのに、門の前に来るととたんに体が硬直してしまい、そのまま女の子は動けなくなってしまった。

教室には行かなくていいから、先生達のお部屋に行こう

と促して、その日は職員室に連れて行った。


2日目。また門の前で少し体にこわばりが観られたけれど、何も知らない長男が


長男君
いっしょにいこう♪

と手を引っ張ると、素直に一緒に教室に入って行った。


3日目。門で体がこわばることもなくなり、私が園庭で先生とお話をしている間に勝手に教室に入って行った。


これでもう大丈夫かもしれないということで、4日目は女の子の母親とうちの次男も交えて5人で幼稚園へと向かった。


すると驚いたことに、昨日はすんなりと教室に入った彼女が、また門の前で硬直して泣き始めたのだ。


ここで、


「お母さんがいるから甘えているんだね」


みんなの読んで良かった!