男が女として生活していくまで物語

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【はじめに】

私が初めて性別を超えた人たちを見たのは、TBSでやっていた

上岡龍太郎さんの番組だったと思います。


当時は今と違って報道の規制も緩かったため、ニューハーフが上半身裸で

モザイクもなしにお茶の間のテレビに写っていた時代です。


そんな彼女達、ニューハーフは「女装が高じて手術までしちゃった男」

という扱いで、変人、変態扱いが普通でした。 




ニューハーフに人権はないのか? 

と、聞かれれば、当時は確実に「なかったと」言えます。



テレビでは、ニューハーフを人権もない、

変態扱いされて当然のような取り上げ方していたのにもかかわらず、

私の幼い目にはとても魅力的に見えていました。


一緒にテレビを見ていた母親の前では正直に言えなかった私ですが、

心の奥では、憧れのようなワクワク、ドキドキした感情を持っていたのです。



しかし、その一方で「こんな変態になりたいわけがない!」という

憧れに対する否定的な感情も同時に存在していて、

日々もんもんと葛藤するばかりの少年時代でした。




結果的に私はニューハーフとしての人生を選び、彼女たちと同じように

性別の壁を越え、それと同時に変人扱いされる道を歩んできたわけですが、

今の自分の生き方に後悔はありません。


むしろ自分らしく生きていることへの自信と誇りもあるくらいです。


今、私が女性として生活できているのは、

身体を張ってテレビに出演していた彼女たちニューハーフのお陰だと

過去を振り返ると感じますね。


みんなの読んで良かった!