男が女として生活していくまで物語

4 / 10 ページ


そんな意思を伝えたくて私はブログで女体化情報を発信し始めたのだが、

これが思った以上に好評になった。




最初は趣味程度に考えてやっていたのに、今では本業といえるくらい

ブログを見てくれる人も、メールをくれる人も応援メールをくれる人も増えてきた。



実際に、「コンサルティングしてください」という声も頂けるようになったし、

過去に2度ほどコンサルティング生を集めたこともある。




100%の結果を出せているわけではないけど、実際会って話した人、

交流した人は確実に結果を出せるようになり、

女性としての生活をつかんでいる。



一人でやっていた情報発信だったけど、

今では一緒にYouTube動画を作ってくれる仲間、出演してくれるMTFの友達、

同じく女体化情報を発信する仲間、プライベートで遊ぶ仲間、

そして、同じくMTFの彼女などなど・・・・ 

仲間と呼べる人たちも増えてきた。




男時代は、女で生活したいって本音を出せる友達なんて一握りだったし、

その友達の前でも女性として振る舞うのには抵抗があった。


服装だって女性服着るのが怖くて、男物に甘んじていた自分がいた。


日々なにかに怯えて、本当の自分を隠して生きていた気がする。

でも今は、何も隠すことなく、自由に本当の自分をさらけ出して生活できる



「9/27にキンタマ取りました(笑)」

なんて、普通の人には言えないものだ(苦笑)

それを抵抗なく事実を、本音を出せるのは仲間だからだろう。


私が図々しくいられるのは、やはりMTFの仲間の存在があったからだ

私はこの仲間を大切にしたい







【”異常”とは悪であり、差別する価値がある】

私が生まれ育ったのは熊本県の球磨郡という田舎町だ、

そんな田舎で私は男らしく育てられ、普通の男の子として生きていた。

中学は柔道部だったし、彼女もいた。 客観的には男でしかない


九州から離れた今だからこそ気づいたこと…




九州は「男は男らしく、女は女らしく」っていう昔ながらの価値観が

いまだに根付いている地域だ。


よって、私のようなニューハーフとか、トランスセクシャルは生きづらい。



私が小学生の頃、男女の区切りはなく、児童は服装も自由だった。


しかし、中学生に上がった途端、男子は校則で髪型が”丸坊主オンリー”になる。


それ以外の髪型は許されないし、髪の毛が3cm以上伸びると

生徒指導の先生から注意を受けることになる。


これは、野球部だからとか剣道部だらとか、そういう理由じゃない。




男だからだ。


男子生徒だから、髪の毛は丸坊主にするんだ。 それが中学の校則。



髪を伸ばせば「切れ!」と先生たちから怒られ、生徒指導質にばれる。

そこで注意を受けても切らなければ、最終的には強制的に髪の毛を丸坊主にされる

学校で・・・・学校で頭を刈られるのである。 なんとも人権侵害な学校だった



男は男らしくなのだ。



学校以外であっても、髪が少しでも長くなると、


「長かっじゃなかや? 切らんば男らしくならんぞ」

「見ためが悪いかね、おなごんごたるばい」(訳:女みたいだぞ)



と、親戚からも、そこらへんのオバチャンからも、オッチャンからも言われる。


そんな町だ。


髪型でそうだから、服装なんてもっと言われるだろう。




当時、熊本県で生活していた私は、それが当たり前で当然で

全国どこに行ってもそれが世の中の常識だったと思っていた。


でも、就職し愛知県で生活するようになると、

どうもそれが行き過ぎだったことに気づく。



愛知県は小さい県だし、名古屋に行けばニューハーフクラブが6軒もある。

「オレの同級生、オカマになっちゃったよ」


なんてことも、稀にあるような地域だ。



自分の子供なら話は違うかもしれないが、他人の子なら

「ニューハーフになろうがオカマになろうが、それはそいつの人生だ」と

思える風潮がある。



ストーリーをお読みいただき、ありがとうございます。ご覧いただいているサイト「STORYS.JP」は、誰もが自分らしいストーリーを歩めるきっかけ作りを目指しています。もし今のあなたが人生でうまくいかないことがあれば、STORYS.JP編集部に相談してみませんか? 次のバナーから人生相談を無料でお申し込みいただけます。

著者のわさだ なおさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。