不安の解消について~22年間自分探しを続けた私~3

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続けながら少しずつわかってきたことがありました。

まず,今の私の問題は,何らかの技術(テクニック)では通用しないと言うこと。一つのテクニックはある想定された状態であれば有効ですが,ほかの場合では役に立ちません。必ず例外が生まれます。私には,技術ではなく実感(気づき)が必要だと思っていました。

そして,これまでのやり方とは,何か根本的に違うあり方が必要でした。


その後,私はある先生と出会うわけですが,最初に少し書いておきたいことは,ただ,その先生がすごかったから,私は変われたという結論にはしたくない,ということです。それまで私はずっと迷い続けてきたわけですが,その迷いも今思えばすべてが必要だったと言うことです。私は,迷い,迷い疲れる必要がありました。そうしなければ,その先生と会うこともなかったかもしれないし,話をしても何も感じなかったかもしれません。

先生がまず話したことは,「あなたが他の人,特に自分に近い人と関わって,その人が嫌だな,腹が立つな,と感じることは,すべてあなた自身がその人にやっていることだ。」ということです。そして,私の過去の記憶,特につらかった記憶の中で,私だけの視点になっているものを,相手の視点に立ってもう一度とらえ直す,ということをやりました。

私は,こういう見方が心理学的にはあるということは頭ではわかっていましたが,これを自分に対して実践することは半信半疑なところでした。しかし,私はもう何が正しいのかさえ,よくわからない状況だったので,とりあえずやってみようと思えたのだし,やってみるとアレというくらい,先生の言っていることは,的を得たように感じられました。

段階が進んで,先生は私の不安に対して,こう話してくれました。

「みよしさん,朝起きたままの姿で,出勤して仕事をするのよ。何も持たずに,何も着込ますに,前へ出るのよ。

私には,わかったようなわからないようなお話でした。朝起きたままとは,どういう自分のことなんだろうか。

そして,あの強烈な朝の不安感をどうすればいいのか。先生は,こう言います。

不安が出たら,ただ見てればいい。そしたら、流れていくからね。

・・・不安を見るってどういうことなんだろう,最初に言われたときは,よくわからなかったですね。


先生が最後に私にしたことは,もし自分が何もできなくなってしまったら,どうなってしまうかをずっと掘り下げていくことでした。

人に嫌われる,仕事ができなくなる,お金がなくなるなど,自分が駄目になったら,どうなってしまうのか,自分の不安を深く深く見つめていきます。

そして,あるとき,自分がどんなに駄目でも,どうにもならないんじゃないか,という所にきて,私はいつの間にか,自分が変わっていることに気づいたのです。これは,厳密に言うと,自分が変わったわけではなく,戻ったというか,直ったという感じに近いのですが,とにかく何かが起こり,私の探求の旅は終わることになりました。


終わってみてわかるのですが,私はずっと遠くの方を眺めてばかりいました。求めていたものは,ずっとそばにあったというか,すでに手にしていたのです。「青い鳥」みたいですね。そして,私が苦しんでいたのは不安だったということに,初めて気づきました。生きていれば,何が起こるかわからない,結果が出るとは限らない,理不尽なことが突然襲ってくる,そんな不安がいつも私を緊張させ,疲れさせていたことにやっと気づきました。

ともかく私の旅はこうして終わったのですが,次からは,今の自分が考えていることについて書いていきたいと思います。私の不安はどうなったのか,どうしたのか,そこを中心に書くと思います。

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不安の解消について~22年間自分探しを続けた私~4

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