ぼくはバイ菌(10歳)

後編: 本当に子どもは親を選んで生まれるのでしょうか?(11歳)

この年は栃木県から新潟県へ引っ越しました。


この頃から、夫婦喧嘩が増えてきました。
怒鳴り合いだけでは当然済むワケもなく父は暴力で継母をねじ伏せます。
僕の目の前で継母を容赦なく殴る父。

暴言を吐きまくる継母。

そしてその暴力の矛先がいつ自分にくるのかと、ビクビクする一方で

こうして弟も殺されたんだよ…って思うと心臓が妙にバクバクしてきます。

なんだろう…この感覚は…。


家に帰るのが嫌だった僕はいつも遠回りして学校から家に帰っていました。
遊ぶような友達がいるワケでもないので、

近所の川をいつも一人で歩いていました。

新潟に引っ越す少し前に、父と継母の間に子供が生まれました。

僕からすると、義弟となります。

血が繋がっていないとはいえ、

僕は弟ができたことをの密かに喜びました。
亡くなってしまったあの弟のように、

『兄ちゃん・・・兄ちゃん。』
って僕に付いてきてくれると思っていたからです。

しかし、義弟と会話をすることやそれ以外の接触は継母から一切許されていませんでした。

義弟に近づこうとすると、

『他人が人の子に触らないで!バイ菌がつくでしょ!!』
とヒステリックに継母は叫ぶのです。


それでも義弟のことが気になる僕はある日、こっそり遊ぼうとしました。

まだ赤ちゃんだった義弟がキャッキャと言って一人で遊んでいる姿を見て可愛いと思い

継母がいない隙に思わず近づいてしまったのです。
頭を撫でて、小さい手を握りました。


しばらくして戻ってきた継母は、

何も言わずに素早く義弟を抱き上げて、お風呂場に連れて行きました。
継母は義弟に優しくこう言いました。

『汚い物に触ったから、消毒しようね~。』

何かを悟った僕は、その日を境に一切義弟とは接触しなくなりました。

続きのストーリーはこちら!

本当に子どもは親を選んで生まれるのでしょうか?(11歳)

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