生まれた自信、そして現実。

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前編: 運動出来ない少年の叶わない憧れ
後編: 初めて心が折れた日〜もう野球辞めます〜

「あの子、ええ肩してるやん!」


ボクの耳が正確なら確かにそう聞こえた。




その日はたまたま学校の校庭開放で、偶然ソフトボールをしている子達が集まったので、友達のお父さんも混じって、ノックをしていた。


定期的な練習ではなかったので、友達のお父さんが

「森田も入れよー」


という軽く声がかかった。

 

「え、あ、うん。。。」


そっけなく返答したが、内心ワクワクしていた。


手渡されたボロボロのグローブも何か特別なものに見えた。


「これがグローブかぁ。」


いつも過ごしている同じ小学校の校庭がまるでその時は別世界に感じた。


月並みな表現になるが「人生で一番ワクワクした場所。」


しかし現実は、運動出来ない少年。


そんな初心者の中の初心者という事もあり

ボクの受けた最初のノックは

ノックというよりただの球転がしに近い打球。


コロコロコロコロ・・・


さすがにそれは難なく捕球できた。


そしてそのボールをみんなと同じように投げた!


心のどこかで、自分の何かに期待をしながら・・・


すると偶然にもノッカーのいる場所まで届かせる事が出来た。


もちろんそんな事は偶然である事は言うまでもない。


みんなの読んで良かった!