初恋よ 煌びやかに

著者: 高津 諒
終わりのない 思い出

愛らしい笑顔に 無邪気な性格
可愛い顔してさ 一目惚れ
幼稚園児のくせにね 

初恋よ どうか 輝いて 

あやふやな 思春期へ
若さ故の残酷か
困難の最中 そんな苦しい君を
僕は 知ることも 守ることもなく
漫然と時を過ごし
青春と情熱に明け暮れた
君を これっぽっちも視界に入れず
あげく 他の娘に声を掛けていた 

いつしか お互い別の道へ
その愛らしさ故か 辛い過去の償いか
蛇に実を与えられた君
声を掛けられ 誘惑に駆られ 浮世を流す
僕の耳に入るほど
そりゃそうだろうね
天と地程の扱いだったんだ
僕は僕の人生を
君は君の人生を生きていた
だから そんな現状
耳に入れても 心に仕舞うことなく
一蹴してた 
幾度となく 手を差し伸べるチャンスが
与えられてたはずなのに さ

初恋よ 何処へ 流れゆく

運命か 時の悪戯か
不純だったよ 一蹴して来た癖にさ 今まで
大人びた君
出会って 一発 一目惚れ
何かと真面目な僕は
満足させられなかったみたいだ
でもね それは愛故にだったんだよ
本当に 二人時を過ごす中で
何年越しかで 
初めて 同じ時を過ごした中で
君の中に 純白な君を見つけたんだから
にしても あの結末には 参ったけどね

いいんだ 
僕は 今まで 君を見ず
辛い時も 誘惑に 道を逸れた時も
何の手助けも 守ることも
声を掛けることも しなかった
君を知ることさえ 止めていた
だから 
何を言うつもりも
責める資格だって 無いんだ

初恋よ 純白な 想いのままで

寧ろ こう 思う
今 君がもし
道に迷ったり 悲しみに暮れたなら
いつだって
助けるよ 向かう 何処へでも
たとえ
恋愛という枠の中にいなくとも
電話一つで駆けつける
周りは言う 君は僕をダメにする って
そうかもしれない 
でも周りは ちょっと前の君しか知らない
僕は純白の君を知っている
どうか 君は あるべき君でいて欲しい

だから
いつでも 駆けつける
そう 気付いたんだ 
また 過去の過ちを忘れ 
自分の道ばかり 見る所だった
私利私欲や嫉妬 エゴ に惑わされ
見失う所だった また君を
何もないなら それでいい
幸せな人生を 歩んで欲しい
でも もし 何かあったなら 
いつだって 駆けつける いつだって だ

だって 君は 
僕の幼馴染みで
僕の初恋の人なんだから
そして
この人生で出会った 友人なのだから

あぁ 初恋よ 煌びやかに 

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