第4話 英語はどこまで必要か?

前編: 第3話 ムエタイ指導者と涙のお買い物ドライブ
後編: 第5話 助産師は見た

ここまで読んで「おもしろそう!私もぜひ外国人を泊めてみたい!」と思った、ちょっと変わった方のために、英語について触れておきます。

「TOEICで何点とらなきゃ外国人を泊められない」とかいう決まりはありません。思い立ったら誰でも始めることができます。

まず、自分がやりたいかどうか。それから、どんなことが起きてもゲストと協力して、よりよい結果へと事態を導く意志があるかどうか。そして、その結果が思った通りのものでなかったとしても、受け入れる覚悟があるかどうか。英語は、これら3つの条件の後に来る、4つ目の条件に過ぎません。

実際、私は自分がどれだけ話せるかわからず、不安な状態でカウチサーフィンを始めました。留学など海外で暮らした経験はありません。帰国子女の友人に誘われて外国人とのパーティーに参加したときには、みんなが何を話しているのかわからず、みじめな思いをしました。

それでも始めました。話さなくちゃならない状況に自分を追い込めば、気合いと根性で話せるようになるのではないかと思ったからです。

これは半分あたりで、半分はずれでした。

はずれというのは、こういうことです。ゲストとあの時、あんなことやこんなことを話したかった。その時は、その時点の自分の実力精一杯で必死で話して、何度も聞き返し、ジェスチャー使ったり、絵を描いたりしてなんとかなった。でも、もっと的確に伝えたかったし、聞きたかった。そんな思いが残るのです。気合いと根性だけでは限界がありました。

だからゲストが来ていない日は、毎日必死で勉強しました。自分に合った方法で勉強すれば続くし、効果も出ます。「精神と時の部屋ごっこ」一人そう心の中で呼んでいました。

気がついたら、カウチサーフィンを始める前は660点だったTOEICスコアが、そこまで求めたわけではないのに1年3ヶ月で915点に達しました。会話は海外生活経験のある人に比べれば拙いものの、十分です。

最後に、英語学習において日本人がはまりやすい罠についてお話ししておきます。

日本人は完璧主義でシャイな人が多いと言われます。英語ビジネスはそこを突いてきます。極端な言い方をすれば、日本人向けの英語ビジネスは、学習者がどんなに上達しても、少しの劣等感と焦りを持つように設計されているものがほとんどです。「これで十分だ」と思われてしまっては商売にならないからです。いつまでもいつまでも、お客さんでいてもらう必要があるのです。皆さんはぜひその罠を引きちぎり、素手で荒野へ冒険に出てもらえたらと思います。

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第5話 助産師は見た

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