四角関係 第ニ話

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Sちゃんのほうがかわいいし、スタイルいいし、なんでT子にいくかなー?

アイツ、モテるんだからわざわざそっち(T子はさして、ねーって。男子校に突然入学してきた女子みたいな感じ)いかなくてもなーって感じだった。


それからもちょくちょくファミレスに顔を出して、元気づけたり、近況を聞いたりして相談乗ってた。Sちゃんの学校の友達とかも相談に乗るためにファミレスに来てるとか、そんな状況になってた。


完全に空覚えなんだけど、1ヶ月ぐらいしたころかな。冬になってきたなーってころだと思ったけど。


ある日、ファミレスに行ったらSちゃんの友達がいた。そして、バイト終了後にある報告があった。Mの家(Mは独り暮らししてた)に凸ったというか、怪しいなぁと思う日に車でMの家の前まで行き、待機しておいて、Mに電話をしたという。友達と一緒に実行したとのこと。


結果はクロ。

というか、Mの家の前でMに電話。「あと10分で着くよ~」と報告して、家の前で待ってたら、でっかい女がすごい勢いで家を飛び出してきたって。T子は175cmある。すぐわかるのだ。


「よくわかったね?すぐにT子って。」って聞いたところ、SちゃんとT子はMを通じて会ったことがあるらしい。T子は略奪タイプかい(そういや俺に猛アピしてきたのもT子の同僚の女の子が俺と仲良くて、そこに割って入ってくる、そんな感じだったもんなぁ)。

よく知り合いというかツレになったコの彼氏をNTR出来るもんだ・・・。


とにかく、浮気は確定。しかも相手はT子。いたたまれない気持ちになって、何故か謝ってる俺がいた。「SちゃんごめんねーT子が・・・」と言うものの別れてるんだし、関係ないんだけど、謝らずにはいられないし、T子とMのアホが・・・という怒りもこみ上げてきたし、もう、ホント巻き込まないでというね、T子にはウンザリですという気持ちでいっぱいだった。


はぁ~っとため息をつきながら、Sちゃんを元気づけて、いろいろ話すけど、SちゃんはMが大好きだったらしく(まぁ、結局SちゃんもMみたいなのがタイプだったし、Mがちょっと複雑な家庭環境だったせいか、母性本能働いて、私がいないと、って感じだったんだよね)、別れたらと言っても別れたくない、やり直せないかな、とかそんな話。


「多分、無理かもよ」とは言えない。

SちゃんはMに対して全然怒りの感情はないらしく、自分に何が足りないのかとか自分も過去に他の男といい感じになったことがあるからとか仕方がない(いや、Mはその数倍、他の女に手を出してるけどね)とかひたすら自分を責める。


僕にはそんなSちゃんの気持ちが理解出来ず、若干、ウザいなーと思いながらも一所懸命に話を聞いてた。ある程度、話を聞いて、一度、ちゃんと話し合ってみるしかないよ、というお決まりな結論しか出ず、その日は解散。運が良かったのはバイト先でMとかと顔を合わせてなかったことかな(多分、合わせてたらケンカになってただろうし・・・というか一方的にやってただろうなぁ・・・)。


そんなこんなで多分12月かそんな時期のこと・・・。


当時、学生時代の友人とVJやってた僕は岐阜のライブハウスかCLUBでイベントをおこなってました。確か、土曜日だったかな(あれ?当時はまだVJやってなくて、友人がイベントを主催して、俺はSTAFFとして手伝いに行ってただけだったかな)。


で、運が悪いことに風邪をひいてるのに、無理して行ったので、風邪が悪化。しかも岐阜で深夜だから当然電車ないし、当時は車もなかったから、友人宅に泊まるしかない(初めから泊まるつもりではいたが)。


イベントを終えて、何時ぐらいだったかな?深夜2時くらいだったかな。

イベントで無理したし、一応、ツレの家だからあんまりぐったりしないようにはしてたけど、疲労と熱でしんどい。だから、ツレには「熱がある」とは伝え、いつもなら何人かの仲間と朝方まで話し込むんだが、その日は僕だけ横になってた。

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四角関係 第三話

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