フィリピン人の彼女と会って5日で婚約して結婚しなかった話 - (16)あれから2年
日本に戻ってもう一度考えてみた。
でも、自分の決心が変わる事は無かった。
紙一枚で結婚できる日本とは違い、
国際結婚のハードルはそれなりに高いと思う。
でも、別れることを決めた理由は
彼女と自分の二人のあいだの問題で
特別フィリピン人だからという訳ではない。
ただ、結婚式をキャンセルしたことで、
彼女に対する風当たりが強くなったのは事実。
「フィリピン人の彼女だから」という
形容詞が付くことに、正直、閉口した。
反論すればするほど、
周りが見えなくなっていると言われた。
「日本人の彼女のほうが幸せ」
何の根拠もない理屈が、未だに
一般的な考えなのだと言うことも解った。
フィリピンに行った事もないくせに...
彼女は、あの場所に居た方が
幸せなのかも知れない。
愛情を持ったファミリーに囲まれ
ダバオのゆったりした環境で育った彼女を
ひとり日本に連れてくることは
できないと思った。
日本に戻って一週間後、
彼女と電話で話しをして
ふたりの終わりを告げた。
彼女は無言で電話を切った...
Facebookのメッセンジャーで、
野郎たちとも話しをした。
彼女とは別れたこと、
結婚の約束が守れなかったことを
謝った。
彼女と別れたって言ったよね?
酒飲みたいってさ!
解りづらいのかな?
彼女の存在、関係ないの?
気付けば、彼女と連絡が途切れて
もうすぐ1年が経とうとしていた。
連絡が無いということは、
彼女なりに新しい人生の選択をして、
前に進んでいるのだと思っていた。
そんなある日、
Skype にメッセージが届いていた。
彼女だった…
返事をするかどうか、少し迷った。
新しい彼女できた?
でも、ケンカばっかり
こうして、ときどき、彼女と
また話しをするようになった。
このあいだ
新しい彼氏できたって
言ってたばっかりじゃん!
男運無いねぇ~
otokoun no imi ha nandesuka?
また、友達として...
そして、野郎どもは
もう少し、歳とったら
あの時の話を酒の肴にして
一緒に飲みに行こう…
彼女に会って5日で婚約して
結婚しなかった話は
これでおしまい。
おまけは、その他もろもろ。
フィリピンに行って体験したこととか。
フィリピンに興味が湧いた人向けかな。
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