❸シングルマザー子連れで海外就職。
ある程度の貯金、かろうじて生活は出来る資格、このふたつを得て、足元が固まった感があり、さらに勤めていた会社の契約が切られてしまったので、次にどうしようかと考えました。
正直、もし離婚となると子供は今までのように金銭面や落ち着ける家がなくなる。私に頼られても大学ギリギリ出せるくらい。なんとか独立してもらうしかない。英語が出来れば受験も就職も有利なら今から始めさせる?
そんなことを考えてこの機会に夢だった海外にしばらく子連れ留学しようか、
あるいは看護師等の専門学校に行き将来的に家を買えるような年収を増やすか、
などと色々考えてはみた…が。
専門学校は通って資格を取る前に離婚するかもしれないし、その時に貯金がなくなっている可能性もある。
子連れ留学の方は…ネットで検索すると母親が語学学校に通い子供を現地校に入れるというのがほとんど。
それに費用がスゴイ。
私30歳から語学学校に行くのか…すごく無駄な気がする…。それを海外生活の長い友人に相談すると子供が10歳以下で一、二年程度の海外留学なんて英語は身につかないし忘れるし意味がないと助言を受ける。
とりあえず今はどちらも時期じゃないのなら何か働きながら他の好きな事で働きながら資格が取れるような仕事でもしよう、と転職を決意。ハローワークに行き求人を探すことに。
検索するものの、いつ離婚するかわからない。もし海外に行って帰ってきていたらその時仕事は?どんな仕事ならいくつからでも働けるんだろう?当時30代だった私は年齢を45歳に設定して検索。年齢がいっていても調理師の募集は結構多い上、元々料理は大好き。さらに、調理師免許があれば海外からの求人もある事を知りました。
そういえばバックパックでヨーロッパを周っていた時に知り合ったデンマーク在住の日本人は板前さんだったな、と、不意に思い出しました。
そこで、ああ、留学ではなく、貯金を減らさずに海外で働くという手もあるんだ、と気付きました。
二年働けば調理師免許が取れる。
でも寿司や和食のスキルを身につけられるような調理の仕事は勤務時間が長い上、子供が小学校の低学年という事もあり、断念。とりあえず資格を目当てに給食調理の仕事に就く事にしました。
そしてもう一つ。
海外の調理求人で一番多かった寿司。これを習うために当時出来たばかりの寿司の学校に通う事にしたのです。
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