第10話 人生を変えた旅ペルーⅠ【少し不思議な力を持った双子の姉妹が、600ドルとアメリカまでの片道切符だけを持って、"人生をかけた実験の旅"に出たおはなし】

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けんちゃんとの別れ



旅に出る2ヶ月前、

自分の人生で大きな出来事があった。




それは、けんちゃんとの別れだった。




-アフリカ-



けんちゃん
日本と気候も土も違うから、なかなか育ちにくいねん。

それでもな、やっとこの前稲らしくなって喜んでたら、

たまたま前の家の牛の綱がはずれてて、

全部食べられてしもうたんよー!



けんちゃん
アフリカは、そんなありえへんことがあるんやで!!

あはは!



1週間に何度か、アフリカにいるけんちゃんと電話をした。



家の近所の現地の女の子にラブレターをもらった話。



ご飯を作ると、その匂いに近所の子がみんな家に来てしまって

いつも激しい攻防戦が始まるという話。



水道、ガス、電気のない生活での髪の洗い方。



けんちゃんの話はいつもおもしろかった。

そしてアフリカに行っても相変わらずけんちゃんはけんちゃんだった。



知らない土地で苦戦もしていたけれど

あこがれの土地で、けんちゃんらしくノビノビと生きていた。




けんちゃん
まほは最近どうなん?



まほ
う〜....ん、そうやね。お母さんと仲直りした、かな?



そっかそっか。ほなよかったなぁ



まほ
あ、あとね、人の色を描き始めたんよ!



けんちゃん
え?人の色?ふ〜ん。


けんちゃん
そっかそっか。まぁいいやんか!

でもそれ詐欺ちゃうか?あはは


まほ
えー!詐欺やないわ!もうっ!




私は、ここ数ヶ月の自分の変化をきちんと話せないでいた。



けんちゃんがアフリカに行ってから、

自分の人生が、急にめまぐるしく変わってしまった。



自分でも整理するのが難しかった。



たった半年の出来事が2,3年も前に感じる。

毎日起こることがあまりにも深くて、

どう説明したらいいのか分からなかった。




そのまま、話せないことがどんどん増えていく。





けんちゃん
いつか俺がオーガニックコットン育てて、

まほがそれで服作るんよ。自給自足してさ。

それが今の夢や!




けんちゃんはいつも嬉しそうに未来の話をする。

けんちゃんの未来にはいつも二人がいた。



出逢ってから、いつも私の少し先を歩いて

自由で大きな未来を見せてくれたけんちゃん。



けんちゃんの開けてくれた扉から、

私も後ろにくっついて、一緒に未来をのぞき見てた気がする。



でも今の私はー



ちゃんと自分のこの手で扉を開けて

自分のこの目で、未来を見てみたかった。



いや、もうそうしないといけなかったんだと思う。



そして次の旅で、


何かおおきなことが待っている。

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