ネットを居場所として生きる子供達 -ネットで生きた私から-

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そりゃ怒るのは仕方がないと思った。


それでもパソコンを取り上げられるのは

とても恐ろしかった。


私の父はとても厳しい人で、

インターネットだけを切られることもあったし

酷い時はデスクトップごと学校から帰ってくると無かった。


私は泣き喚いた。

狂うほどの泣き喚いた。

私にはパソコンが無いとだめなんだ。

掲示板が無いとだめなんだ。

私のことをわかってくれるのは掲示板の皆なんだ。


完全にネット依存症になっていた。



けど、ならざるを得ないんだ。

例えパソコンを奪ったからと言って

ネット依存症は治るものではないんだ。

私はネットのゲームをやりたいんじゃない。

ネットの心の拠り所に居座って居たいんだ。



おわりに


実は、こういった学生が今沢山ネットには居ます。

ですが、ネット依存になる子が増えている

ただそれだけの事実が世間に多く出回っています。


ですが、実際の子供たちの事情は知らない人が多い。


だから今回実際にネットで今まで生きた人生の

半分近くを費やした私から皆さんに向けて

この実話の物語を書かせて頂きました。


もしかすると批判は多いかもしれません。

そんなネットを与えた親が悪いんだ。

ネットに走ったお前らは弱すぎる。


など。

けど本当にそうなんでしょうか?

本当はここに書ききれなかったことが沢山あります。

ごめんなさい。


私は確かにネット人生を送りましたが

今とても幸せに生きています。

そして、ネット人生は私にとってかけがえのない

経験の連続でした。


だから一概に親が悪かったとは思いません。


また、ネットに走ったお前らは弱いとかもしも思った方。

中学生で誰の手助けも無くいじめから這い上がることが

出来る子はそこまで居るのでしょうか?


私の周りのネットの子達は、

親もあまり味方してくれている人が居ませんでした。

中学生は立派な人間かもしれませんが

まだまだ未熟者です。

そんな中学生に出来ることは限られているでしょう。


ネットに逃げた。この言い方はあまり好きではありませんが

これは私たちネット住民の子供達にとって

生きる術の1つだったのだと思います。


現在私は20歳です。

この物語が1人でも多くのネット依存症の子を持つ

親御さんに届いたらなと思います。

また、ネット依存症の子にも届いて欲しいな。

ここに味方は居ますよ。



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