いじめられっこひでお~ひでお物語~
中学時代はあまりいい思い出がなかったというひでおであった。
その思い出のひとつ、いじめられていたことがある。
バスケ部に入っていたが、あまりぱっとしないのもあっただろう、そんなだからいじめられたりした。
一年のときにはRというやつにいじめられた。
練習中にひやかされたりした。
あまり覚えていない。
が、そいつはやがて部内でシカトされるようになり、3年になるころには部をやめていった。
やめるころはなんだかかわいそうになって、マンツーマン練習の相手をしてあげた。
かかわっていると、「お前あいつにいじめられてただろうが」と逆に忠告されてたりした。
別に気にしなかったけど。
そいつがやめたあと、別のUというやつがちょっかいだしてきた。
あんまり相手にしてなかったけど、部屋につれこんで、「許してください○○さまとか言わされた。」
なんかあほみたいだったからふざけて返事したら、なぐられた。
そんなあるとき、いつものようにからかわれていたひでおは、
その日、ぷちっと切れた。
自分でもわけがわからないくらいに、大声をあげて泣き出して、そいつの腹をけとばした。
ひでおは泣くと強くなった。
が、逆に顔を殴られて、あざになった。
そんな様子を後輩がいっせいに見てたりして、なんだかかっこ悪かった。
その後、練習もつづいたけども。
よかったのは、その後いじめられなくなったことかな。
そいつとは、同じ高校にいき、ときどき会話もした。
別に普通の関係。
あいかわらずさえないひでおの中学時代だったが、まじめにバスケをしているからか、
持久走ではトップのほうだったし、運動会ではリレーの選手だったし、体力はめきめきついてきた。
あいかわらず地味なやつだったげど、そんな真面目さは一目おかれていたのかな。
先生からも、「ひでおくんは掃除をまじめにするなぁ~」といつもほめられてた。
たいていの男子は掃除もせずに遊んでたり、勝手に帰ったりしてたから。
その掃除をするひでおの姿はいまもわが家では普通の姿である。
ごみもすてるし、布団もほすのである。
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