【蘇った愛♡私の孫はアメリカ人】〜命の数だけある命の迎え方・日本人バアバが見たアメリカ出産事情〜20万分の1の奇跡の物語☆
ついに生まれた!
君はなんて勇敢な魂なんだろう。
家族になれるかどうか、わからないような状況の中でやってきた。
君の命がママの運命を、そして君のパパの運命も変えた。
こんなに小さな命が、こんなにも大きな力を持っている。
それを君は教えてくれた。
君は全然、日本人っぽくない=私の孫っぽくないよね!笑
でも、私は君に、日本の歌やお話やいろんなことを伝えたい。
君が日本人の血を誇れるように・・・
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アメリカ人?日本人?
私が住むセドナという街は、アリゾナ州の田舎町。
人口は隣町を入れても1万7千人しかいない。
ロスなど日本人が多いところなら別だけれど、子どもたちに、日本語をキープさせるのは難しかった。
アイデンティティーというのは、血の濃さというより、育った土地の文化で形成されるのではないかと思います。
日本で生まれたものの、アメリカの小さな田舎町で育った娘は、日本人のエッセンスを持っているアメリカ人、という感じ。
結果、片言の日本語しかできない。
バイリンガルにしたい、という想いは当然ありましたが、どっちも中途半端になるのはかえってよくない、と聞き、まずは英語を母国語としてしっかりさせた上で、もし自分で興味が出れば、日本語を学べばいいか、と自分を言い聞かせた感じです。
息子が幼稚園の時、そう聞かれ、はっとしました。
幼稚園児でも、すでに自分のアイデンティティーを探り始める。
当時は日本にいたのですが、(元)主人の親が亡くなった後処理もあり、相談の結果、多種多様な人種のいるアメリカなら、そういったことを気にせず、自分は自分として、アイデンティティーを模索しやすいのではないか、ということでアメリカ移住を決意したのです。
言葉の問題、そして、アイデンティティーの問題・・・
外国人のパートナーとの間に、お子さんがいらっしゃる方なら、一度は悩むところでしょう。
たとえ、パートナーが日本人であっても、外国で育った場合、やはり自分とは感覚が違うのではないかと思います。
私の娘も、純粋な日本人の私とは、やはり感覚が違う。
娘でありながら、母国語も人種も違うという感覚があり、
お互いにその違いでぶつかることもあるし、
お互いの文化の違いを丸のまま受け入れる学びもある。
今回の娘の出産を通しても、それを感じることがままありました。
自然分娩?無痛分娩?帝王切開?お産婆さん?病院?
命の迎え方のいろいろ
それにしても・・・アメリカっていう国は、すごいなあ。
日本だったら、帝王切開だと2週間くらい、病院に居られるのに
アメリカは入院たった四日間!
マジですかあ?って感じだが・・・それが当たり前になっているんですね。
アメリカ人のバアバになってみてわかった
アメリカの出産事情・・・
(アメリカには1996年から住んでいるものの、出産は経験していないので)
帝王切開の数の多さ
新生児の誘拐防止策
最新設備
豪華な病院でのママへの食事のひどさ(笑)
寝ている間の赤ちゃんの死亡を避けるための対策として
川の字で寝るのはタブー(赤ちゃんとのルームシェア⭕️ ベッドシェア❌)
うつ伏せに寝かせるのもタブー(私が産んだころは、アメリカではうつ伏せを勧めていた)
赤ちゃんにはブランケットはかけない(窒息死防止のため、胴着のようなものを着せる。)
などなど・・・
私は日本で、娘を産院の畳の上で、自然分娩で産んだ。
娘はアメリカで、息子を最新設備の病院で、帝王切開で産んだ。
いいとか悪いとかじゃなくて、母娘でも
環境によって、命の迎え方もこんなにも違うし、
そのどれでもオッケーなんだ。
命の数だけ、出産のドラマがある。
すっかりアメリカ人になってしまった孫の出生の記録を、
知らなかった出産に関わる英語も学びながらの日本人グランマとして、
残しておこうと想います。
あくまでも、私と娘の個人的な記録ですが、文化や国の違いこそあれ、これから出産を控えている女性たちの参考にもなれば・・・とも思います。
もちろん、一人一人、出産の形は違いますが、いろんなケースを知ることで、心の準備に役立つかもしれません。
そしてまた、イメージ通りに出産できなかったと、負い目を感じているお母さんがいたとしたら、その心を、少し和らげるお手伝いにもなるかもしれません。
毎日、世界では約20万人の赤ちゃんが生まれていると言われています。
そう、これは、この星で毎日起きている
20万分の1の小さな小さな命の奇跡の物語・・・
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