発達障害の息子と育児ノイローゼの嫁から家族の本当の幸せを教えてもらった話 第4回
障害
という言葉はボクにとって人生において
関係のない世界
と思っていました
どちらが優れているとか、劣っているとか
ではなく
縁のないコト「他人ゴト」
だったわけです
長男が「発達障害」と分かってからは
そんな知らない世界が急に目の前に拡がっていました
ボクにとって知らない世界が
長男にとっては「当たり前の世界」
この埋めようのないギャップは
地元の教育委員会の方がお誘いしてくれた
特別学級のクラス発表会
で、いとも簡単に埋められました
発表会の目の前にあるのは
満開の笑顔
で遊ぶ子どもたちの姿
キラキラした子どもたちの瞳に
ボクとママは吸い込まれていました
そして、長男にとって
この場所(特別学級)が本来いるべき場所
なのだと確信することができたのです
気がつけばその発表会で
妻は泣いていました
もちろん悲観していたためではありません
「あんなに純粋な子どもたちを始めて見た」と
それはボクも全く同じ意見でした
知らない世界に対してボクらは
気がつけば
色のない、暗い、味気ない世界
を勝手に想像していました
しかし自分にとって見たコトのない世界は
一歩足を踏み入れると
色とりどりの鮮やかな、且つ光輝く
子どもたちの純粋な眩しい世界が
拡がっていたのです
小学校入学は
特別学級と普通学級と二つのクラス
に所属することになった長男
2つもクラスがあっていいなーーー
そんな会話が当たり前のようになり
長男にとっての小学校という新しいステージが始まったのです
思えば「発達障害」は
発達が遅れている
のではなく
まだ大人になりたくない子ども
の無垢なる抵抗
ではないかと思っています
ありのままで成長できるのであれば
それでいい
大人の勝手なおしつけやルールで子どもが
苦しむくらいならそんなレールははみ出して
しまえばいい
長男の純粋な眼差しを見ながらふと
間違っているのは大人の方ではないかと
思い知らされます
キラキラした瞳
純粋な言動
ピュアであればあるほど壊れやすい
特別学級で順調にスタートを切った学校生活でしたが
それでも気がつけば長男にとっては
ストレスや負担の大きい生活でした
そして次男が当たり前のように普通学級で学校へ通う
気がつけばボクら両親もまた「普通が当たり前」の考えに
戻ってしまうのです
そんな長男はあんなに楽しかった学校へ
日に日に行けなくなっていったのです
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