発達障害の息子と育児ノイローゼの嫁から家族の本当の幸せを教えてもらった話 第3回

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育児に自信がない

嫁さんにその兆候が現れたのは

長男が小学校に上がる直前の3年ほど前からです


ある日、地元の教育委員会からお手紙が届いていました。

長男の小学校への進級について相談があると

そこで言われたのは

教育委員会の方
息子さんが普通学級に進むのは厳しいかもしれません。

そこで僕たち夫婦はようやく気づいたのです

長男が

普通ではないこと

それを聞いたボクと嫁さんは

嫁さん
やっぱり・・・

という感想でした

それだけ長男の育児は悪戦苦闘続きなのでした。。。


長男が生まれたのは2月末

ちょうど東京マラソンが始めて開催された日のこと

正確には東京マラソンがあった日に嫁さんは救急車で病院に運ばれました

4月に生まれる予定だった長男は早産でこの世に生を受けました

改めて写真からその小ささが分かりますが体重は2,266グラム。


発達障害とは


一般に比較的低年齢において発達の過程で現れ始める行動やコミュニケーション、

社会適応の問題を主とする障害


のことだそうです

発達障害に関係があるかは分かりませんが

早産である上に夜の寝付きが異常の悪い子どもでした

夜行性というのか、夜になると元気になり寝かしつけるために

わざわざベビーカーに乗せて徘徊したものです

近所のひとにとっては不気味だった光景だったと思います(笑


今、思えば発達障害を垣間みる出来事がいくつかあります

それはピアニカの練習をしたいたときのこと

幼稚園の発表会のために自宅で練習をしていたところ

物覚えの異常の悪さ

に僕ら夫婦は戦慄を覚えました


単純にいえば、こんなやりとり

嫁さん
ドレミってこうやって弾くんだよ
(ピアニカで)ドレミ〜〜
嫁さん
もう一回ドレミって弾いてみて
わかんないよ〜
嫁さん
なんで???


ただでさえ、「ドレミ」を弾くのでさえ時間がかかるのに

覚えてからも一瞬でそれをすぐに忘れてしまう

ボクらの教え方・育児に問題があるのだろうか

ふたりで頭を抱えていたのが記憶が鮮明にあります

ピアニカ事件にあるように幼稚園で進級するにつれて

ボクら夫婦は自信を失っていったのかもしれません

特に毎日子どもと接する嫁さんは相当しんどかったのではないかなぁ


次男はびっくりするほど育てやすい

それが発達障害だと知る手だてにもなりました

ピアニカを弾く次男を見て

ボク
これが普通なのかぁ

普通に育っていく次男を見て、嫉妬したのか次男をイタズラをする長男ですが

そのことも次男は理解して長男と遊んでいます

ボクら夫婦よりも次男の方が

長男の障害のことを理解している

のかもしれません

最初に書いたように

長男が発達障害だと分かったとき

ボクらは安心しました

そしてそのことを分かってからは

発達障害のことを学ぼう

と思うようになったのです


今までの育児が間違っていたのでないかと

自分を責めるのではなく

発達障害でも幸せに育てていく

にはどうしたらいいか

そのことを考えるようになりました


地元の教育委員会のひとはこうも言ってくれました

教育委員会の方
息子さんは普通学級に進むのは厳しいかもしれません。正直言って5分5分です
ボク
5分5分とは?
教育委員会の方
親御さんがどうしても普通学級に進学させたいというのであればその意見を尊重することができます。世間の目もありますから。
ボク
普通学級でもいけるということですか?
教育委員会の方
はい。
あくまで(発達障害かどうか)診断の結果を受けてではありますが、無理してでも普通学級に入れることは可能です。
ボク
・・・
教育委員会の方
でも我が地域の小学校は「発達障害を受け入れる設備」が比較的整っています。
先生たちも理解ある方々が多いのでその点ではラッキーだったと思いますよ。
今度発達障害のクラスを集めた合同発表会がありますのでよかったら見にきませんか??

最初に長男が普通学級が厳しいと分かってから

ボクら夫婦は長男が発達障害であることを受け入れていました

正確には

注意欠陥・多動性障害(ADHD)

(ADHD=attention deficit hyperactivity disorder)

つまり注意力散漫、忘れ物が異常に多いや物覚えが悪いや

集中できない、落ち着きがない、じっとしていらなれない

症状だったわけですが、そのことが分かっている以上

集団行動が常である普通学級でやっていけない

ことは明白でした


教育委員会の方から誘われた発達障害のクラス発表会を見て

ボクら夫婦は

家族の本当の幸せとは何か

を考えさせてくれるきっかけにもなったのでした

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