発達障害の息子と育児ノイローゼの嫁から家族の本当の幸せを教えてもらった話 第2回
死にたい、いや殺してください
嫁さんのココロの病気が最も悪いときは、
こんな言葉は我が家では日常茶飯事だった
それが本当にマズいなと思ったときは、とあるこんな会話
もうそれくらい我が家は追い込まれていた
育児がうまくいかないことで嫁さんは
生きることすべての自信
を失っていた
そうしてようやく嫁さんの通院生活が始まった
病院にまで行かなくてはいけないくらい危険、
これは嫁さんの親の助言でようやく叶いました
(叶うという言葉は変ですが)
相談できる相手がいないこと
これがココロの病気の中では一番辛いことだと思う
ようやく身近にボク以外の「病院の先生」という相談相手ができたのだ
(嫁さんの親は当時 九州福岡在住)
親から子どもへの虐待といった悲しいニュース
「相談できる相手がいなかった」
という言葉をよく聞くが、
相談できる相手はいるが、相談するかは本人次第
相談できる精神状態かどうか
廻りがその空気を知ることが大事
育児に疲れて、自信をなくし、自分を見失う
そうなれば自殺をするか、子どもに手を出してしまうか
の2つの選択肢しかなくなってしまう
嫁さんも育児が行き詰まって子どもに手を上げてしまう自分
にも悩んでいた
叱り方が分からない
のではない
叱る加減が分からなくなる
のだ
ちなみにボクだって子どもに叱ります
子ども時代、先生から手を上げられることも当たり前だった時代
でもそれは力加減を知るいい機会だったのではないかと思います
我が家の兄弟喧嘩なんかは力加減が分かっていないからこそ
兄が弟を苛めたりするのでそのときにはボクは手を上げるときだってあります
体罰は正しいとは言いませんが「力加減を知る叱り方」って大事ではないのかなぁ
幸いにも病院の先生にも恵まれて
最悪の事態は免れつつあった
薬の処方はかなりの量(つまり重症だった)だったが
病院という専門家がいるのはボクにとっても心強い
しかしココロの病気は治りかけが一番怖い
そんなことを思い知らされる、とある事件があった。
病院に通いながら、嫁さんはとあることにハマり始めた
生き物を飼うこと
熱帯魚に始まり、
ハムスター
そしてうさぎ
最後の「うさぎ」に関しては幼稚園から
引き取ってまで生き物を飼い始まる始末だった
でもそれはきっと
育てる自信を取り戻す
いい機会だったのだと思う
そういえば亀も飼っていたのを忘れてた
亀には特にボクが癒された(笑
でも もともと凝り性なボクの嫁さん
育児や炊事洗濯もパーフェクトを望むひとだからこそ
できないときに悩みを抱えてしまうのだけど
もともと育児する時間だけでも足りていない生活時間が
生き物を育てる時間が加わったことで
睡眠時間を削ることになってしまった
そしてボクは生き物があまり得意ではないので尚、一層お手伝いできない(亀以外)
。。。というか完璧主義の嫁さんがボクに生き物を育てることを任せるわけがないわけで
ようやく生活が安定して充実してきたにも関わらず
「いきものがかり」に時間と労力を費やすようになった嫁さん
ハムスターなんかは特に夜行性のため、
夜な夜なハムスターと戯れながらほぼ朝まで寝ずに過ごす
ココロの病気も完治していないのにある意味、躁(そう)状態に
入ってしまったのです
夜中でもゴソゴソ作業する嫁さんにボクは
言ってはいけない一言をかけてしまった
であれば、、、
最後の私の言葉は嫁さんはほぼ耳に入ってはいませんでした
ようやく治りかけた病気と築き上げた嫁さんの自信を
ボクの余計な一言で台無しにしてしまったのでした
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