自分探しの旅に出た大学生が見つけた、ただ一つの真実 ~第4話 河口湖での休息~

前話: 自分探しの旅に出た大学生が見つけた、ただ一つの真実 ~第3話 山中湖の衝撃~
次話: 自分探しの旅に出た大学生が見つけた、ただ一つの真実 ~第5話 富士の樹海と宿無しの恐怖~

3日目 安息の地、河口湖へ。


「チュンチュン、チュンチュン」

小鳥のさえずりと共に固いコンクリートの上で、岩間は目が覚めた。


朝の7時。

とても気持ちのいい朝を迎える。


3日目の目的地は、「河口湖」。

今回の旅で、唯一予約した宿がある地。

今日の夜は、ようやくゆっくり休めると安堵感に浸る。


と、河口湖に行く前に、せっかく山中湖に来たのに、何も思い出がないと気づく。


何か思い出に残そうと探していると、

河口湖から反対方面に「山中湖を一望できるパノラマ台」というところがあることを知る。


だがその時、岩間は冷静だった。


「一望できる・・・ということは間違いなく、山でしょ!しかも、目的地から逆方面!」


迷いが生じる。


「疲れMAXのこの体で行けるのか。いや、きついでしょ」


岩間が諦めようとしたその瞬間、言葉が降りてきた。


「挑戦しないで後悔するよりも挑戦して後悔した方がいい」


岩間は決断した。


「よし!パノラマ台に行こう!」


決断するとスピードが早い岩間は、すぐにパノラマ台へ向かった。



案の定、山道をひたすら進んだ。

急すぎる坂が目の前に立ちふさがる。


「負けるもんか!」


気合を入れて、上りきった。

そして、1時間かけて、ようやくパノラマ台に到着。


パノラマ台から見える景色は、とても輝いて見えた。

景色が綺麗なのはもちろんだが、

それよりも挑戦して上りきったという達成感で心が満たされていた。



パノラマ台を満喫し、ようやく安息の地、河口湖へ向かう。

途中、2日目と同様、日帰り温泉で3時間仮眠を取った後、山道をひたすら、走った。


富士急ハイランドの横を通った時の

ジェットコースターの楽しそうな「キャー」という叫び声。

一瞬「いいな」としみじみ感じたが、今はそれどころじゃないと聞かないようにした。



夕方、17時。

予約していた宿に到着。

その宿には、同じように自転車で旅をしている人もいて、話が盛り上がった。

久しぶりの会話は、とても幸せなものだった。


会話が終わり、お互い明日の旅に備えるため、ベッドに戻った。

そして、当たり前という幸せを感じつつ、3日振りの布団で眠りについた。

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