究極の幸福

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体感を支える筋肉が疲労してきているようでした。



25㎞辺りから

足の疲労は85%位

足が挙がらなくなってきました。



このまま後17km・・・

完走にかなりの不安を感じました。


精神的な不安と焦りが出現

精神の乱れが呼吸を早め

余計な体力を使ってしまいます。




ここで思い切って

プチ目標を作りました

「30㎞走る」

です。



まずは30㎞を目指しました。

30km走ってもこれまでの最高距離を

約10km更新するし

あとはその時に考えようと決めました。


そして迎えた

30㎞。


ちょっとした感慨を感じ

まだいけそうと

走り続けます。

足の痛みと体幹に痛みに加えて

頭がポーっとしてきます。

これはいわゆる低血糖と脱水かなと思い

給水所でチョコレートや飴、ジュース

バナナを受け取り

走りながら少しずつ接種しました。

ゴミを道路に捨てるわけにはいかないので

バナナの皮を握って走り続けました(笑)



ここから大きくペースダウン

走る速度が急激に落ちました。

足が限界に近づいていました。




後で計算してみると

1km6分15秒位で走っていたところ

1km7分位になっていたと思います。

そして、この30㎞から40㎞がまた長い。

とりあえず、30㎞は達成


次はの目標は35kmです。


未知の領域。

今までの自分では歯が立たない。



走り続けるために

走りながら様々なことを試しました。


色んな人の顔を頭の中で浮かべたり

頭の中で色んな音楽を流したり

リズムと呼吸を整えたり

フォームが崩れていないかチェックしたり

下を向いて 走ったり

上を向いて 走ったり

同じようなペースの人の後ろを走ったり

手をたたいて気合いを入れたり



走るために自分の全てを総動員して走りました。





沿道で応援してくれる人たち

本当にありがたかった。

できるだけ現状を楽しもうと心がけました。


周りのランナーは歩く人が目立ち始めます。

周りが歩き始めると、

「まー歩いてもいいかな」

と思うようになってしまいます。

しかし、ここは根性の見せ所(笑)


最重要目標に「歩かない」を掲げた以上

周りがどんなに歩いても

決して歩きません。



走る速度と歩く速度に大差がなかったとしても

完走という目標が達成できなかったとしても

決して歩かないという目標は

達成しようと決めました。



歩いている人を抜かして、

抜かした人がまた走り出して私を抜く

その人がまた歩いているうちに

私が抜かすということを

何度繰り返したことか(笑)



完走だけが目標なら

歩くのも良いかもしれません

しかし

私の場合

一度歩けば心が折れて

もう一度走り出した時に

一定のリズムで走り続けることは

無理だったと思います。

ハーフマラソンで倒れた時のことを

思い出して

走り続けました。


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