Bride of Japan 2014 ファイナリスト 大西佳奈 京都ビューティーキャンプ

著者: Bride of the World Japan

一日目は細見美術館に行き、館長さんのお話を伺いながら、日本の美意識や琳派、日本美術について学びました。実際に細見美術館に行くとわかるまで恥ずかしながら琳派については無知でした。参加するにあたって調べていくと、日本の繊細さと言われるルーツがどこから来るのかが分かりました。


本物の琳派の絵を拝見する機会があり、特別に間近で見ることができました。線をぼやかし、はっきり見せないことによって柔らかさや温かさを表現したり、墨の濃淡だけで描くことによって個々の頭の中で色付けをし、イメージに繋げるという技法や強さを表現する方法は日本独特であると改めて感じました。館長さんのお話に、なぜそのような技法が普及していったのかやルーツを教えてくださったり、なぜ私たちがその絵を見て美しい、きれいと感じるのかは日本のDNAが通じているものがあるから。というお話があり、とても印象的に残っています。



二日目は比叡山に行き、修行の一日でした。美しい緑の中で、静かな環境の中で、呼吸を身体で感じ、生きているんだという実感をできたのは初めてでした。プログラムの中に座禅の時間がありました。初めての座禅で、緊張しましたが、あんなにも心が浄化される時間になるとは思いよりませんでした。自分自身の甘さや弱みが出てきてしまい、邪念が拭い切れていない私はまだまだ成長すべき点が多くあると実感しました。




三日目は衣紋道高倉流京都道場会頭 熊谷宝子先生に和のプロトコールマナーを学ぶプログラムでした。初めて先生にお会いしましたが、とても上品でその雰囲気や所作は優雅でこちらまでも心が洗われるような思いがしました。先生にお会いして、なりたい女性像がより明確にはっきりと見えた気がします。私はサービス業にいたので、おもてなしの心や気遣いの心を学んできたつもりでいたのですが、日本の文化や仏教を通して根本を知ることができ、私も世界に胸を張って日本女性であるといえるような深い教養や知性を身に付けていきたいと強く思いました。



三日間のプログラムはどれも私にとって非日常的なものであり、刺激でいっぱいでした。


刺激があると同時に苦しみ悩みました。あまりにもこれまでの人生で考えてこなかった疑問次々出てきて、考え出したら止まらなくなって行ってしまったのです。悩み苦しんだ分この三日間は成長できたと胸を張って言えます。なにより一番の思い出はファイナリスト8名での合宿でした。一つ屋根の下、これまでの人生経験も年齢も違う8人がたくさん話し合い、一緒に過ごせたことは本当に幸せでした。素晴らしい仲間に出会えて良かったです。







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