脱サラをして30歳で製造業からゲーム業界に進んだ話〜試練・2〜
「何もかも勝てない」そんなのは思い込み!
プレゼンテーションを行う日の当日がきました。
はじめての審査会、初めてのプレゼンテーションの場に緊張していました。
TRPGのコンベンションでGM紹介を何回かやっていたものの、それとは違う空気が審査会の会場にはありました。
なぜかといえば、講師の方二人とクラスメイト14人に向けて自分の企画を紹介することに点数やアルファベットによる評価が決まってしまうからです。
緊張しながらも発表を終えましたが、結果は賞を取ることができませんでした。
なぜならば、自分の企画はアナログゲームともデジタルゲームともどちらにもよりすぎない中途半端な位置でターゲットを狙っていた上に、システムに独自性がかけていたのです。
賞をとったのは、スマホを遊ぶユーザーが自分のイニシャルを機体にして遊ぶシューティングゲームでした。
書類の作り方も文字を最小限におさえて、魅せるレイアウトで構成が作られていて
一目見て、『負けた』と思える企画書でした。
調子に乗っていた僕自身の安い自信がポッキリ折れました。
書類作成のセンスやネタでは正直勝負は難しいと僕は思い知らされたのです。
しかし、僕はまだ闘志を潰されることはありませんでした。
なぜならば
今回の審査会で全員の実力がわかった。ならば、次は対策を練って挑めばいい。
そう考えることができたのです。
入学して2ヶ月目の試練を乗り越え、目標に向かっての戦いに気合を入れ直すのでした。
……続く
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