知的障害の高校生。どうやって大学に合格するのか?(その1)
そう思って携帯を閉じるも、
なぜか、気になる。
もう一度メールを開く。
「時給が比較的高いので、
たくさんの応募があるだろう。
多分、すぐに決まるだろう。
大丈夫、大丈夫
私の出る幕ではない」
「…いや、待て待て。
この子、軽度とはいえ知的障害があるのか。」
「知的障害の指導はしたことがないけれど、
学習障害の子は数名指導したことがあるし、
どういう感じか、気をつけるべきことは知っている。」
「この案件は時給がわりと高いから、お金目当ての先生だったり、
知識のない学生さんがうっかり応募しちゃったら、
生徒さんも先生もツライんじゃないの!?」
(家庭教師業界は資格がいらないため、玉石混交なのです)
「ってことは…
私がやるしかない?」
「私がやるしかない・・・」
「うん、やっぱり私がやるしかない。」
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