”やりたい事は人を喜ばす事です!”とほざく偏差値30のウザい系大学生が、在学中に某企業の営業部長となった話。かまぼこ屋編
かまぼこを作る
大きな大きな機械も全て揃えていて、
”自分たちで作って、自分たちで売る。”
そんな凄い家庭でした。
そして僕は
火事の日の昼間も、
後継ぎである父の店で、
商店街の店の中で、
チャレンジ2年生をしたり、
従兄弟とボール遊びをしたり、
遊戯王カードでカードバトルをしながら、
お客さんと母が楽しそうに
喋っている姿を見ていました。
「いつも美味しい”かまぼこ”をありがとう!」
そう言ってもらえた時の喜びは
たまらなかったのではないでしょうか。
そして、
今日も、
いつもの通り、
余り物の美味しいかまぼこを食べ、
店仕舞いをし、
商店街から3分ぐらいのところにある家に
帰ったのでした。
〜〜〜〜〜〜〜
悲しみが来るときは、
単騎ではやって来ない。
必ず軍団で引き寄せる。
シェイクスピア
〜〜〜〜〜〜〜
−火事の翌日の朝−
僕はというと、
近くの施設に一晩寝泊まりしていました。
家が燃える可能性があったからです。
なんと新聞に載るほどの
大火事にまでなっていました。
広い範囲の部分が全焼していました。
(ちなみに僕の家は燃えずに助かりました。)
起きた時、
「これは現実なのだろうか。」
そんな風に思いました。
避難しながら、
目の前に火の粉が飛んでくる。
灰が飛んでくる。
今までに無い臭いと大きな炎。
気がつけば、
家族のみんなが
魂が抜けた抜け殻のようになっていました。
「何があったんやろう?」
小2の僕には全てがクエスチョンでした。
ちなみに、
家族のみんなが、
家の近くの商店街で
火事があったことが悲しくて
抜け殻だったわけでは無いです。
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