「置口空助の発達障害自我強化論」(自我強化=目的意識+フレームワーク思考+対認知機能障害用ITツール群)ようやく自己コントロールが出来るようになった話。⑧自我強化の現在

前話: 「置口空助の発達障害自我強化論」(自我強化=目的意識+フレームワーク思考+対認知機能障害用ITツール群)ようやく自己コントロールが出来るようになった話。⑦「対認知機能障害用ITツール群」私論
次話: 「置口空助の発達障害自我強化論」(自我強化=目的意識+フレームワーク思考+対認知機能障害用ITツール群)ようやく自己コントロールが出来るようになった話。⑨まとめ

思考持続①

「3人の秘書達」により、思考の言語化が可能になりました。要するに、生きていくうえで起こりうることに関して言語化が可能になったのでした。これは分かりにくいかもしれないですが、私が元々もっている「思考パターン(人の意図について反応する傾向がある)」では、言語化出来づらい部分を3種類の思考パターンを使う事により、言語化するというものです。

普通の人が意識せずナチュラルに行っている状況に応じた思考を、マニュアル操作で行うということです。


元々、対思考空白=思考の言語化と考えていましたが、正確には「思考の言語化の維持」です。これを私は「思考持続」と呼んでいました。この世の中には常に思考をしているタイプの人がいます。飯を食べているときでも、普通に会話をしているときでも、どんなときでもね。

こういう人たちを「思考の持続力の強い人」と呼んでいます。このタイプの人達は一様に自我が強い。いかなる場面でも知覚、認知、解釈をすることができ、そのため、人生の経験を自分の知恵にすることができ、そのことがまた自我の強化につながっている。正のスパイラルをしているのです。私とは反対なのです(笑)。思考がすぐ途切れ、その場で適していないことを考えてしまう。さあどうする?





思考持続②

このストーリーで書いたものは、自我の強化のための足腰をつくるためのパーツです。土台作りと言い換えてもいい。フレームワーク「3人の秘書」を完成させた時点で、仕組みづくりはほぼ終了したのでした。

まず自分の目標を定め、そのためのアクションを設定する。そこで、例えば「ガムテープを買う」といったアクションも満足にできない自分に気づくわけです。「何故出来ないか?」を繰り返し自分に問うことで、その裏にある、自分の弱点、正確には特徴を知ったのでした。

自分の目標をかなえるためには自我の強化をすることで最重要と気づき、強烈な適応障害が引き起こす、自分の中に巣食う劣等感を克服して、認知機能障害を補完するフレームワーク思考、対認知機能障害用ITツール群といった仕組みを構築したのでした。


自我の強化のための土台づくりを延々と行ってきたのですが、現れ方は自分がたてた予定をこなす事ができるようになった、ただそれだけなのです(笑)。言い換えるならば、「概ね、自己コントロールができるようになった」です。今では、ガムテープは買いたい放題ですよ(笑)。10年かけて、ようやくここまで来たのでした。振り返ればあっという間です。

ただここまではあくまで準備です。お楽しみはここからなのです。





思考持続③

「概ね、自己コントロールができるようになった」。この「概ね」を取り除く作業を始めることができるようになったのでした。平成26年6月以降です。すなわち「思考持続」です。


自我の強化をすることで、より自分をコントロールすることを出来るようにすることもあるのですが、それ以上に、それ以上に自分をもう一度作り直したいという強い気持ちがあるのです。

私は壁に囲まれて生きてきたと思っています。それなりに自閉傾向が強かったのでしょう。私と世界には分け隔てる壁があり、私はその世界に参加していない。そのため年齢に応じた成長をすることなく、幼く不完全という自覚があります。

弱い自我なのです。それでも準備が整った今なら、自分を育てることが可能と考えます。「思考持続」に鍵がある。あくまで一介の当事者の考えですが。中学2年生からすでに自覚があった、自我の薄さ。ようやく改善できる。つくづく私は幸せ者だと思います。生きていて良かったすべての人に感謝です。


この10年さまざまな仮説を立てては検証。この繰り返しです。「思考持続」についても本当に様々な実験を繰り返していました。大きく分けて2点、ひとつのテーマを常に考える訓練。二つ目は毎日決まった時間に一日の振り返りを行うことで、記憶を掘り起こし思考持続につなげる訓練。ただ継続的に出来たことはないですね。数々の私の弱点が邪魔をする。

平成26年6月以降に再び取り組み、ようやく「ひとつのテーマを常に考える」ための仕組みを作り上げました。




トリガーワード①

要するに思考の言語化を途切れることなくするためにはどうしたらいいか?

そのための思考のスイッチをずっと捜し求めてきました。思考(言語)を支えるのは、自分に湧き上がる情動と考えています。この情動の量が多いと感じる人もいますが、私はそうではないのです。こんな私の情動をゆり動かすことでできるものはなんだろうか?


自分の情動のスイッチを押し、心が揺さぶられるなら自分の存在の輪郭が分かる。ただこのスイッチに条件があって、汎用性の高いものでなければ意味がないのです。どんな状況でも、この世界からの情報を処理できる思考の力が必要なのです。


実は私の行動原理になっている、「発達障害者を幸せにする」では汎用的な思考のスイッチには成りえないのです。「発達障害者を幸せにする」。これは私にとって行動原理になっています。でもこれもスイッチには相応しくはないのです。例えば、コンビニに買い物に行くとして、お客さんの様子や新作のお菓子を見つけたときに、「発達障害者を幸せにする」では無理。あくまで、対発達障害用の情動のスイッチなのです。普段の日常生活での情報に反応する種類のものではないです。汎用的な思考のスイッチになりうる、私の情動を揺り動かす「トリガー」を私は捜し求めてきました。





トリガーワード②

「好奇心」

私が出会った人のなかで、好奇心が強い方がいましたね。もう好奇心が存在意義なのでした。でも私はそうではなかった。正直目に付くものに「これは何なのだろう」とオモウタイプではない。むしろ「そうなんだ」と肯定スルタイプでした。そして、目にする全てに恐怖があるタイプでもあります。この世界が怖くて怖くてたまらない。もし自分の使命がなく、経済的に恵まれていたら、引きこもりにでもなって、ひたすらゲームをやり続けている人間です。この世界は私を痛めつけるために存在すると思っていたので。こんな人間には好奇心は育たないですよ。


「性衝動」「食欲」

私にとっても、情動を刺激する欲求ですね。思考のスイッチにすべく、長い時間をかけて思考錯誤をしてきましたが、ものにはならなかったですね。汎用性の問題、やはり日常生活でこれらは常時必要とされている訳ではないですし、常時意識しているとコントロールもしづらい。いま思い返しても冷汗が出る場面がいくつも思い浮かぶ。反省の多い人生なのです(笑)。


様々な試行錯誤の中、ようやく自分の情動を揺り動かす「トリガー」になりうるものを発見しました。多分これだろう。

私がこれまでを振り返っても、力が出てくるのは、自分のためでなく他人のために動いているときでした。人の「幸せ」のことを考え、実際に動いているときに私は情動を振るわせていた。

これは「発達障害者を幸せにする」だけでなくすべて人の幸せにすることにすることに私は深い喜びを感じているのでした。

このことに気がついたのは平成23年頃です。私の情動を揺り動かすトリガー「すべての人を幸せにする」を汎用性があるものにするためには、いくつか問題がありました。





トリガーワード③

①「幸せ」を定義すること。お金?権力?名誉?本能的にこれらのことは最終的な幸せにはならないと思っていますが、ではなんなのだろう。明確にする必要がある。


②私を痛めつけ、馬鹿にしてきた人の「幸せ」を願うことは難しい。今このときにこのようなことをされたときに人の「幸せ」を願うことは難しい。私の心に憎しみがあるときには無理。


③この世は人だけではなく、人の創ったもので溢れているし、人の手の及ばざる自然だってあるのです。私は根本的に「人」に興味がある。そんな私が人以外のものにどう情動を揺り動かすか?より汎用性のあるものにするにはどうしたらいいのだろうか?


自我の弱い私が、それでも情動を揺り動かすことで自分の存在を把握できるのは、「人の幸せ」のために動いているときでした。これを私の思考を動かすためのものにするためのものにするのです。


①②についてです。まず「幸せ」の定義について。斎藤一人さんという実業家の方の影響が大きいです。


「幸せは、その幸せに到達した時ではなくて、実は旅路を言う。その幸せの方に向かい、幸せの方に向かって歩き出した時に、心がすごい幸せになるもの。そして自分を機嫌をとり、周囲に心を乱されることなく、そして人の過ちを許せること」


まだまだ未完成ですが。現時点ではこういうことです。私を害してきた人に対して許すことができないことが長かったですよ。自分の中に輪廻転生とういうこと信じることが出来たときに変わりました。生まれ変わりを信じることで、長い時間をかけて人は必ず良くなることを理解したのでした。

であるなら、失敗や過ちをすることもその人の人生において意味があり、自ら悪い方向にいき破滅の道を選んでいるような人にも出会うことがありますが、それさえもその人にとっては学びのうちのひとつなのだと信じることができるのでした。

ここまで、理解できたのなら、もう私に関わった人たちを許すことができるようになりました(そして、自分自身の過去にも)そして、すべての人の幸せを願うことができるようになりました。試行錯誤しながら「幸せ」に向かう魂として考えるなら、もう心からのエールを送るしかないでしょう?





トリガーワード④

③について。私の基本的な思考パターンは「人の意図を読む」です。これは間違いなくHSPの影響があると思っています。私はどうしようもなく、人の感情に敏感なのです。これはもう仕方がない。これが私なのです。経験をつみ人の感情にあまり影響されないような仕組みをつくりましたが、それでも私はそういう人間なのです。


そして、あるとき気がつくのです。

私は人だけでなく、例えば職人の作ったイスがあるとして、どういう意図で作ったかに対して異常に敏感なのでした。このことに気がついたとき、人が作り出す、すべての構造物やサービスといった形のないものについても、その影にある、人に気づくことができるようになり、どう「幸せ」にするか思考を動かすことができるようになったのでした。

そして人の手の及ばざる山や空や海といった自然についても、それらの存在が人にどう影響を与えてきるかを考えることで人と関わる人に自然についても 幸せにするための思考を動かすことができるようになったのでした。


私はこの世界にあるすべての事象にたいして情動を動かすことで出来得る,トリガーワード「すべての人を幸せにする」を完成させたのでした。




今後の「自我の強化」

「思考持続のためのの二つ目は毎日決まった時間に一日の振り返りを行うことで、記憶を掘り起こし思考持続につなげる訓練」


このことに取り組むための準備をしています。トリガーワードを手に入れましたが、これで終わりではないのです。始まりなのです。

私は記憶というものについて非常に拘りがあります。基本人は自分の理解しうる範囲でしか、記憶できないのではないかと考えています。

ですが、記憶を追体験することで、間違いなく理解の範囲が広がるだろうし、リアルでは思考持続がうまくいかない場合でも追体験することで思考の系譜をより、明確にすることができるだろうと考えています。

私はこれまで、記憶の追体験ということに取り組んでいました。でもうまくいかなかった。自分の特徴が邪魔をしたということも大きいですが、トリガワードが定まっていなかったことも大きい。それでは記憶はただのジャンクでしかなかったですが、明確なトリガワードがあるなら記憶を宝の山に変える事が出来る。


トリガワードを元に過去の追体験をするのであれば、より深く思考を掘り下げることができる。間違いなく自我の強化につながると確信をしています。

ただ基本的に私は低スペック人間なので、過去の追体験を毎日行うためには、徹底的な効率化を図らなくては継続は不可能です。当然ながらITを使って「過去の追体験」をするための仕組みをつくります。

一応2年かかるかなと思っています。ワクワクするよね。間違いなく私はより向上をすることが出来る。もし機会があれば、「置口空助の発達障害進化論」を書きたいですね。一介の当事者がどこまで成長できたか,正直失敗したかでも構わないですよ。当事者のあがく様をできるだけ正確に書きたいです。随分、気が早いですけどね(笑)。多分当事者はこういうものを読みたいのではないかな?


著者の置口 空助さんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

「置口空助の発達障害自我強化論」(自我強化=目的意識+フレームワーク思考+対認知機能障害用ITツール群)ようやく自己コントロールが出来るようになった話。⑨まとめ

著者の置口 空助さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。