ダウン症の妹と私(part 2)
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皆さんはアメリカでは障害者を天使と言われているというらしいです。
ですが、反抗期頃の私には悪魔でしかなかった。
天使という意味が良く分かるようになったのは最近の事でした。
反抗期、皆さんはどんなお子さんでしたか?
私はとにかく妹の事についてお母さんを毎日責めていました。
辛かったと思います。悲しかったと思います。
まま、あの頃はごめんね。
どんな感じだったかというと、妹が同じ小学校に入学して、支援学級にいるということがクラスの皆もわかるようになって、障害者の姉という目で見られるようになりました。
こそこそ私の妹についていう人もいました。
目をつぶりましたが、潰れなかった日は、トイレで泣いたりしました。
お兄ちゃんが卒業して頭いいお兄ちゃんの妹としてのプレッシャーはなくなったあとだったので凄く、辛かった。
外に行っても、りーちゃんの見るのは私。
りーちゃんがスーパーのど真ん中で言う事聞かず、大の字で寝そべったり、泣いてみたり、スーパーの中を走り、ぶつかって白い目で見られる。
お姉さんがちゃんと見てないからよとか通りがけに鼻で笑いながらいわれたりもした。
迷子になると、どうしてちゃんと見ていられないの?見てるだけじゃないと怒られる。
いま思うと、お母さんは怒りのやり場が無くてきっと私にぶつけたんだと思う。
でもね、もう限界だった。
どんなに頑張ってもお兄ちゃんと比較されるか出来の悪い私は褒められない。
どんなに頑張っても妹が付きまとう。
私、何のためにいるの?
お兄ちゃんとりーちゃんだけいればいいじゃない。
私、いないほうがよかったね。
そう思うことがしばしばあった。
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