【実話】30歳まで童貞だと人はどうなるのか? 第四話 僕にロープをくれないか

前編: 【実話】30歳まで童貞だと人はどうなるのか? 第三話 最もエクスタシーに満ちた場への接近
後編: 【実話】30歳まで童貞だと人はどうなるのか? 第五話 僕は普通になろうと思った

屋上のような場所にいた。優しい風が吹いていて僕は花火を見ようと思って階段を登っている。階段を登った先にはなぜか机と椅子が並んでいて、前に黒板があって古文の授業をしている。女の子が座って、先生の話を聞いていた。その中の一人の子が振り返り、階段を登ってきた僕と目が会った。僕は彼女を”知っていた”。彼女が微笑む。そして隣の席に座るように僕を促した。僕は席に座る。彼女が僕に嬉しそうに話しかける。他の女の子も僕に好意的な対応をしてくれる。僕は自分が全面的に受け入れられている感覚でとても穏やかな気持になる。そこで目が覚めた。


大好きな人が出来た時に僕が願うことは

その人と時間や空間を共有すること、

そしてその人の事を深く理解すること。


僕にとって理解というのはとても大事なことだ。


僕は自分のことも理解して欲しいと願うし、

同時に相手の事も理解したいと強く願う。


例えば僕に好きな女の子がいるのなら、その子が歩くときに右手を先に振るのか、左手を先に振るのか、なぜそっちの手が先なのかまでもを知りたい。


全てをお互いが理解した上で、小手先のテクニックを一切使わずとも、1ミリのストレスも感じずに毎日を過ごし続けること。


これが究極の理想であり、僕が何度も挑戦しては破壊し、作り上げたと思っては次の瞬間崩れ落ちてきた事。


人と人の関係は複雑だ。


年を取れば取るほど人は表層しか見なくなり、自由な心を失い、プライドだけが無駄に高くなる。


昔幽遊白書という漫画に出てくる、美しい魔闘家鈴木は言った。





「年寄りは私の最も嫌いな生き物だからだ

最も嫌いなものに化けることで自らの闘争心をさらに高めたのだ

老いは醜い!もはやこれは罪だ」


僕は老いるという事に関して2つの側面からそれを考える。


老いは僕らに経験と知識をもたらす。

年令を重ね色んな経験をすればするほど経験値も知識も増える。


だがしかし。


老いは僕らに左脳による支配を強いてくる。

経験と知識が中途半端に出来ると、物事の良くない面が見えやすくなってしまう。


こんなことやって何になるんだろう。

自分には無理なんじゃないだろうか?とか。


もしこの投稿を読んでいる人の中に、

かつての僕と同じように童貞で、それでいて友達があまりいない人がいるなら言いたい。


若くリミッターがかかってない間に、過剰なぐらいに挑戦をしまくったほうがいいよって。


あの頃の僕のちょっと勇敢かもしれない行動は、リミッターがなかったからこそ出来たこと。


今であれば常識的に考えてしまい、同じことをやれと言われてもで出来なかっただろう。


若いことは素晴らしい。

老いることにもメリットはあるかも知れないが、

僕は若い心を持ったおじさんでありたいと願う。


そんなおじさんの17年ぐらい前の話。


ポケベルの番号を手に入れた僕は

何か強大な力を手にした気分になった。


人は力を手に入れるとそれを使わずに入られない。


スマホも携帯も普及していなかった当時、

ポケベルを持っているということはとてもかっこいいことで、

最先端を生きている存在と認知された。


僕はそんな最先端の技術を活かしている素敵な女性を好きになり、

その彼女のポケベル番号を手に入れた。


すぐに僕と付き合うとか、そういう話にはならなかったが

僕は確実にこれは脈アリと判断した。


だって僕のことに興味がなかったから会いに来てくれないし

ポケベルの番号も教えてくれないでしょ。


少なくとも彼女は僕のことが嫌いではなく、

手を振るのはいいぐらいのレベルで認知をしてくれている。


ところが何を勘違いしたか、

自分の気持や表現を伝える手段を知らない僕は

スパマーレベルで彼女のベルにメッセージを送りまくるようになった。


僕が当時いた全寮制の学校は、

夜の8時から10時まで自習時間というのがあり、

途中で15分間の休憩時間というのがある。


だから前半の自習時間は机に向かって勉強しているふりをして、

彼女に送るメッセージを”変換していた”。


若い読者には全くもって意味不明だと思うが、

自分のメッセージを数字に変換しないと

相手のポケベルに送ることは出来なかったのだ。


今みたいにLINE開いたらすぐに相手にメッセージ送れたり、

AKBと755で絡めたりとか

そういうのがなかった時代なのだ。


アナタヲアイシテイル ユウスケ

この文章を送るべく、僕の自習時間は費やされた。

「母ちゃんごめんよ。だが俺は今日彼女のベルを鳴らさなければならないんだ。」


そしてこの作業を毎日繰り返すことになる。


朝起きて学校行く。

部活やって帰ってくる。

風呂入って飯を食う。

自習室に行く。


ここまでは普通な1日の流れなのに

ここで、


【机に向かいベルの文面を考える】


という工程が僕の1日に組み込まれた。


これを数週間続けた頃だろうが、

櫻井くんという女の子と親しいクラスメイトが

僕に彼女からのメッセージを伝えてくることになる。。。。



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【実話】30歳まで童貞だと人はどうなるのか? 第五話 僕は普通になろうと思った

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