冬に東京→山口をバイクで下道縛りで帰った話③

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第3話 姫路はええ人がおるのう

コインランドリーで目を覚ました俺は時計をみた。8時か・・・。昨日何時に寝たっけな・・・。わすれちまったな。まぁいいか。とりあえず雪もやんだし先に進むか。次は京都目指せばいいんだな。


京都はでかかった。駅前にあった郵便局がなんとなく博多の郵便局に似ていて懐かしさを感じつつ、現金を下ろしてちらちらっと京都の町をまわってみたのでした。

しかしこういうのはゆっくり見ないとだめだな。バイクでちょこっと通っただけなんて何の話の種にもならんな。と思い先に進むことにしました。目指すは大阪!


初めて国道一号線と国道二号線に変わる交差点を見つけておおー!分岐点発見だ!などと大航海時代3の歴史遺物発見の様な3D映像を想像しながら頭の中の発見物フォルダーに格納するのでした。

199X年といえば阪神淡路大震災があってまだ数年しかたっていない頃。だいぶたったとはいえ復興されているのだろうか。兵庫に行ってみた方がいいのだろうか。などと思いつつまぁいいかとスルーしてしまったあの時の俺をだれが責められるだろうか・・・。そう疲れていたのです。


二号線をまっすぐ勧めばもう徳山まで速攻だろ!結構疲れたけど楽勝だったな!と思いつつ、直線ではないけれども結構起伏のないまっすぐ走るだけの道を通ってきた俺の疲労感は限界に近かったのです。

後ろからクラクションが鳴ってうるさいなーなんて思っていると逆走車が見えます。あーDQNってどこにでもいんのなーとか思いつつ左をみたら4車線くらいにみえました。

そう。いつのまにか中央分離帯を越えて走っていたのです。


あ、これあかんやつや。走りながら寝てたわ。

やけに落ち着いてたのを覚えています。なんとか元の車線に戻ったのですが、かなりふらふらしてます。これはどこかに寄らないと本当にしんぢゃうな・・・。なんておもいながら進んでいくと道の駅くらい広い感じの食堂を見つけました。あーここで寝さしてもラオー・・・。


食堂に入ってうどん頼んだかな?机に突っ伏すように寝ていました。

しばらくしてうどんがきてとりあえず食べた後

「すみません。ここでしばらく寝させてもらえませんか?」

「ああ、疲れてるの?奥で休んでく?」

「いや、ここでいいんで」

「いやいや奥で寝れるから休んでいって!」

逆にここじゃ迷惑かもなーと思いお言葉にあまえてソファーで寝させていただくのでした。

ぶっちゃけた話寝心地はいいわけではなかったんですがそこらで寝るよりは3倍ましだったと思います。

とりあえず助かったー。おきたらなんかお礼しなきゃなー・・・。と思いつつ眠る以外なすすべが無かったのでした。


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