日本人観光客ってマナーはいいの?・・・いや、そうでもないと思う


のっけから挑発的なタイトルを書いてしまったけれども、別に誰かにケンカを売っているわけじゃない。私自身、これまで海外を訪れた際に、「日本人です」と言うといい対応をしてもらったり、親切にしてもらったりする経験をたくさんしてきた。


日本に旅行に行ったことがあり良かったとか、働いたことがあるとか、日本人の友だちがいるとか、行ったこともないし、日本人の知り合いもいないけれどもインターネットで見る犬の動画が好きとか、ジブリアニメが好きとか、ニンテンドーとか、多種多様な理由で大抵の場合、日本にいい印象を持ってくれている。海外で「どこかから来たアジア人(個人的には東洋人と言われる方がまだ好き)」が「日本人です」と言った瞬間、相手の目がパァって明るくなるのを何度も見てきた。


だから、私の前にその人と交流があった先輩方には大変感謝している。その人が日本に来たときに丁寧に対応した店員さんとか、親切にしてくれた人とか、私の前にその場所を訪れた人の感じがよかったとか、そんな多くの方々のおかげで海外で好意的な対応をしてもらってきた。


観光で海外に行く日本人も比較的いい印象を持たれていると思う。以前、ギリシャで「日本から来ました」って言うと「ここには世界中から観光客が来るけど日本人が一番マナーがいいわ」と言ってもらったこともある。だから長年そうなんだろうなと思っていた。



けど・・・

本当にそうなのかな?と思い始めたのは、私がカナダのお店で働き始めてからだった。



(私が働いていたお店の近く)


(はじめに断っておきたいのですが、これから書く話は私の個人的な意見で働いていた会社とは全く関係ありません。私が働いた会社はどれも日本人観光客に好意的で大切に思っています。私自身職場に恵まれ、大変お世話になり貴重な時間をすごすことができました。でも、あえて今回この文章を書くのは日本人として、よりよい印象を持ってもらいたいという思いがあるからです。)



私がプリンスエドワード島で働いていたのは街中にあるお店だった。プリンスエドワード島は大きさでいうと東京都と埼玉県を合わせたくらいの面積に、約14万人が住んでいる場所。私がいた町は人口3万人ほど、周辺を合わせても6万人という少ない人口なので、知り合いの知り合いは、知り合い。結局みんな親戚なんじゃないかというくらいの親密度だった。歩いているだけでよく挨拶されたし、犬の散歩で通りすぎる人も、信号待ちで立っているだけでも話しかけられるくらいの穏やかな島だった。


そんな島に、夏になると世界中から100万人ほどの観光客が訪れる。一番はもちろんカナダ国内から、次にアメリカから、そしてなんと外国人観光客としては2番目に多いのが日本人観光客だった。


私が働いていたお店は、その島出身の世界的にも有名な作家の末裔が営むお店。全店舗を合わせて30人ほどいるスタッフの中で日本人は私だけだった。だからハワイ、オーストラリア、アメリカ等の大都市にある日本の芸能人が開いているお店のような、スタッフの多くが日本人というお店とは訳が違う。オーナー家族は島人だし、同僚も島人かカナダに移民して来た人たちだった。


島の冬は長い。11月頃から雪が降り始め、4月頃まで降ることがある。だからその期間は観光客も来ないので、街のお店はゆっくりと営業することになる。そして夏になると一気に観光シーズンになるのだ。


日本人観光客と一口に言っても様々だ。カナダの他都市に留学中してる間に旅行でやってくる若者、ハネムーンカップル、アメリカ勤務中の家族連れ、世界を旅するご夫婦。そういった個人旅行でやってくる方は大抵マナーがよかった。


問題は、団体ツアーでやってくる50代〜80代くらいの女性達。

それは一部でしょう、と言われそうだけどいやいや、この島にやってくる日本人観光客の中で団体ツアーでやってくる人の割合は結構多い。だから軽視できない話なのだ。


このSTORYSに書いても、読んでいる方はきっと情報収集をたくさんしていて、見聞も広いだろうから私が読んで欲しい肝心の人たちとは違うと思う、でもちょっとでも、なにか動けばと思い書きたい。


私がそのお店で働き始めて1年目。日本語で話せるのがうれしかったこともあり、日本からの団体ツアーのお客さんも気持ちよく対応していた。でも徐々にあれっ、何かがヘン?って思うようになった。2年目、同僚とも信頼関係ができて遠慮せずに同僚の本音も聞くようになった。そしたらこれは・・・?と疑問が出てきた。具体的に書いてみたい。


①あれっ?挨拶しても反応がない・・・(泣)

私が働いていたお店は、入口にドアがあってお客さんが入ってくるとチャリンと鈴が鳴る。すぐ見えるところに店員が立っていた。だから私達は誰かが入ってくるとHello!とにっこり挨拶する。カナダ、アメリカ、その他海外のお客さんはにこっとHello!と返してくれる方が9割以上。フランス語圏からでBonjour!と返されるとこちらもBonjour!と言い直していた。

でも・・・日本人観光客で特に団体ツアーの方は挨拶してくれないばかりか、こっちを見てもくれない(泣)人が多かった。たまにペコッと頭をさげてくれる人がいるくらい。普段他のお客さんが挨拶返してくれる分、なんでこの人たちはこんな態度なんだろうと思った。


とは言え、私も日本に帰ってくると全くわからなくもない。都会のコンビニで「いらっしゃいませ」と言われて返事はしないことが多い。「いらっしゃいませ」に対する返事って難しい。私は[いらっしゃいませの弊害]だと思っている。


でも一方で想像してほしい。あなたが日本の田舎町でなにかお店を営んでるとしましょう。その街は普段は静かだけれど、冬の一時期だけ珍しい自然現象が見れて世界中から観光客がやってくるとする。ある日、あなたが店番をしていると、背が高くて金髪で青い目の外国人(外見からしてその土地では珍しいと言う意味でわざと書いています)の団体が無言でお店に入ってきました。店内をしばらくウロウロして、何も言わずに出て行きました。・・・ちょっと気分悪くないですか?


日本であっても、特に田舎の小売店とかは「こんにちは」と客も店員も挨拶して買い物をしているんじゃないかと思う。いつから無言で買い物するようになったんだろう。コンビニとかショッピングモールとかデパートとかどこがお店の入口かわからないようなつくりのお店が増えたからかな?


一番ひどかったのは今でも覚えている。私も100%その人たちが日本人観光客だとわかるわけじゃない。特に台湾からの観光客とは見分けがつかなかったこともあったので、確信がもてないときはとりあえずHello!といってお迎えしていた。だってここはカナダなのだ。公用語は英語とフランス語。


ある日、日本人かなと思う女性二人が無言でドアを開けて入って来た。いつものようにHello!とにっこりあいさつすると、二人は無言でお店に入り、五歩ほど入ったところでコソコソと話している。遠くで「あの人、日本人?」と言っているのが聞こえる。ムッ。私「はい、日本人ですけど?」「・・・ひぇー、ごめんなさい」。たぶん悪気はないんだろうけど、こちらが挨拶しても反応せずにこちらをチラチラ見てコソコソ話している様子に気分が悪かった。


人のお家にお邪魔して、無言で入る人はいない。海外の小売店に入るときには挨拶されたら、挨拶返すべきなんじゃないかなと思う。Helloが言えないというなら(それぐらい言ってほしいけど)、日本語で「こんにちは」でいい。入るときにHello!を、何も買わなくても出て行くときにThank youを言えたら完璧。

日本人観光客に挨拶して、反応がなくて悲しそうにしている同僚を隣で見てきた。お願いだから海外ではお店に入る時は挨拶しましょう。


②小分け袋は、ありません

そのお店で2年ほど働いたが、カナダ、アメリカ、中南米、ヨーロッパからのお客さんに「小分け袋をください」と言われたことは、ほぼない。雨が降っていて濡れるからとか、買った商品が重くて破れそうだからという例外は除く。反対に、「袋なんていらないわ」と買った商品を自分のエコバックに入れて袋を返してくるお客さんはたくさんいた。


しかし、これが毎年夏になり日本人観光客が来るシーズンになると、いつも揉める話題だった。こう言ってはなんだけど1つ50円〜600円の商品に、多い人は小分け袋を12枚ください、と言う。ひょっとしたらアジアとかに日本と同じように小分け袋の習慣がある国があるのかもしれないけれど、少なくとも私が働いた期間の中では、そういうことを言う人は日本からの観光客だけだった。


そんなわけで、私の働いたお店ではもともと袋代は1人1枚の計算で発注していた。日本人観光客向けに、有料で小分け袋を売っていたけれど(そしてそれを日本語でレジの近くに書いていたけれど)それでも「なんで有料なの!?」って怒りだしたり、「じゃあいらないわ!」ってぷいっとされることも多かった。しまいには観光シーズンの終わりに袋が足りなくなってしまったこともあった。


困ったことに、私の働いたお店のすぐそばに日本人観光客だけには小分け袋を渡しているお店があった。だから余計に「あのお店ではもらえたのに」と文句がでた。


でも私は言いたい。「それは例外ですよ。普通この島では小分け袋の習慣はありません。もしお店の方がくれたのなら、それは日本の習慣を知って親切心でくれたものだから、大変感謝してください」


ここでもちょっと想像してほしい。ヘンな例だけど、たとえば食事の皿ごとに違う新しいお箸で食事をする国の人たちがいるとしよう。とんかつ定食だったら、トンカツとキャベツを食べる箸、お味噌汁を食べる箸、ご飯を食べる箸、漬物を食べる箸。それを使い分けないと気が済まない人たち。そんな国の人たちが団体で日本に旅行に来ました。ある食堂に入りました。皿ごとに違う箸を使うから、一人四本ずつ箸をくださいといいます。・・・あなたが店員ならどうしますか?そんな客がたまにしかこないならまぁしょうがないなと思うかもしれない。でもこれが一夏に何千人も来ても同じ対応にしますか?


私だったら、個人に話しても埒が明かないなら、その団体のツアーガイドや旅行会社に文化の説明をしてもらう。箸を一人何本も使うその文化はわかるけど、必ずしもすべてのお店で対応出来るわけではないし、二本目からの箸は有料にすることを来る前に理解してもらう。


そんなわけで、私自身、ガイドの仕事もしていたので会社の方や同僚とこの話をした。いろんな意見があったけど、いまのところ旅行で来る人が知らないのであれば(来る前に知っていてもらうのが一番だけれども)、旅行会社やツアーガイドが文化の違いを説明して事前に理解をしてもらうしかないのだと私は思う。


お土産とともに、「カナダに行って来たよ、このお店に行って来たよ」っていう証拠?にお店の袋に入れて渡したい気持ちもわかる。でも同時にその場所にはその場所の文化ややり方があるのだ。自分の「常識」が世界の常識だと思ってはいけない。


③お客様は神様ではありません。

日本の接客は丁寧だ。レストランに入って注文すると、全然待っていないのに「お待たせしました」と食事を運んでくれて、タクシーに乗るとドアが自動で開いて、白手袋した運転手がうやうやしくお辞儀をしてくれる。美容院に行けば至れり尽くせりのサービスにお姫様になったような気分になる。だから日本でお客さんとして生活していると、いつのまにかに丁寧に親切に扱われることが当然と思ってしまうのかもしれない。

カナダの場合(というか私が住んでいた大西洋側の街の場合)、客としてそんなお姫様気分を味わうことはほぼなかった。レストランで食事を運んでもらってありがとう、はいチップ。タクシーで運転してくれて知らなかったことを話してくれてありがとう、はいチップ。美容院で楽しくおしゃべりして髪を切ってくれてありがとう、はいチップ。書いてある以上のサービスを受けた場合は、感謝の気持ちをチップで表すことが多かったから、そう夢見心地になることもなかった。


でも逆に、店員やサービスを提供する側としては働くのがとっても楽だった。お客さんと「売ってくれてありがとう」「買ってくれてありがとう」の対等な関係だったから、必要以上にへりくだることもなかった。


「おもてなし」はへりくだることじゃない。


と私は思う。無料でなにかしてあげることでもないと思う。対等な関係において、丁寧親切な対応をすることで十分だ。自信をもって人と接すればいいと思う。


話をもどすと、そんなわけで日本からの団体ツアー客の中には一部であるが「私は客よ!」という態度の方がいた。「客なんだから、小分け袋もらえるの当然でしょ」「客が待っているんだから、早く対応してよ」「客なんだから丁寧に扱われるのは当然でしょ」・・・いいえ、お客様は神様ではありません、人間です。そして店員も人間です。


そして60代、70代の男性の一部の方。確かに私の方が年齢が若いでしょう。でも、だからって上も下もない。なぜか初対面なのに偉そうに話をしてくる方もいて、日本文化の年功序列だか、男尊女卑だかよくわからないけどよくないところを海外にまでリュックにしょってやって来ているな、と思う場合があった。


お客様は神様ではありません。

お客さんは人間です。

お客「様」と扱われないことに怒らないください。


④日本よりもゆったりした時間が流れています

これは、私がいた島がたまたまゆったりした時間の流れる場所だったからかもしれない。もっと都会の観光地だったらそうでもないかもしれない。


特に観光シーズンじゃないときにコーヒーを買いにカフェに入ると「やぁ、元気?最近どう?」と会話が始まり、ちょっとおしゃべりして「ところで今日は何にする?」と注文をするようなところだった。


私も島のお店で働くと同時に、日本人観光客向けのツアーガイドもしていたので団体ツアー行動もわかる。特に日本で仕事をしている人は限られた日程の中、出来るだけ多くの観光名所をめぐりたい。日本ほどお店も夜遅くまで空いていないから、あのお店に行きたいし、このお店も行かなきゃ。集合時間があるから20分以内に買い物を済ませないといけない。


わかります。

でも、そのスピードや焦りが現地の人とあまりにギャップがあるのだ。


あるとき私がレジにいると、そのとき接客しているお客さんの後ろに、若い女性二人が並んだ。その時間は私しか店員がいなくて、前のお客さんが買う商品が別の部屋にあり取りに行くのに時間がかかりその女性二人を少し待たせた。その二人の番になって、なんとなく日本人かなと思ったので「日本からですか?」と聞くと無言。日本人じゃなかったかと英語で商品について確認しても無言。「?」たしか遠くで話をしているのは日本語だったと思うんだけどな・・・するとずっと下を向いていた女性は聞こえるか聞こえないかの声で「・・・いいから早くしてください」とつぶやいた。「!!」プリンスエドワード流の対人接客に慣れていた私には衝撃的な一言だった。あとでその二人が島の大学に来た日本からの留学生だと判明した。そのときは日本の都会の感覚で来た二人と、島の感覚になっていた私のスピードの差がそういう会話になってしまったのかもしれないが、勉強の前に人間性を磨いてほしいと思う。


また別のとき、レジにカナダ人の親子がやって来た。5、6歳くらいの男の子に優しそうなお母さん。お店には日本人の団体ツアー客もいた。男の子はレジカウンターにたくさんの小銭をじゃらじゃらと広げた。「わぁ、いっぱい貯めたね」と私。貯めた小銭で商品を買うという。「じゃあ、数えよっか。いーち、にーい、さーん・・・」数えている途中で70代の日本人女性がその親子の後ろに並んだ。「にじゅうに、にじゅうさん」じりじりじり。その70代の女性が親子との距離を縮めてくる。「I'm sorry」たまらずお母さんが謝るが英語でわからないのか無表情。じりじり。親子にピタッとひっつく女性。パーソナルスペースに完全侵入。・・・いたたまれず、私はもう一人の店員を呼んだ。


私もその店で働くまで気づかなかったけれど、日本の特に50代〜80代女性団体ツアーのお客さんは注意したほうがいいところはいくつかあるようだ。


■パーソナルスペースが狭い。後ろに並んでいると「早くしてよ」のプレッシャーを感じる。そしてじりじりじりと距離を縮めて来られるのも困る。


■誰か一人のお客さんと話をしているとき、話をしているのが見えているのに他の人が話しかけてくる。団体ツアーだと3人くらいいっぺんに話しかけてくる。全然聞き取れない。カナダではお客さんと話していると、他に話しかけたい人は黙ってその話が終わるのを待ってくれる。そういう意味では我慢強いなと思う。誰かと話しているときに、話しかけるのは失礼に取られる。気をつけた方がいい。


■団体ツアー客がお店に入っているときに、新しい商品をどこかに陳列し始めると、わーっと人が寄ってくる。同僚はそれが怖いと言っていた。スーパーのタイムセールみたいな感覚なのか。


でも、この件に関してはなかなか気づかないと思う。ちょっとだけ周りを見渡して余裕をもって旅行をしてもらえれば本当はうれしい。買い物や食事だけじゃなくて、その土地にながれている空気や時間の流れも感じることができたら、もっと贅沢な旅になるんじゃないかな。



⑤お店の人の時間を尊重しましょう

例えば18時へ閉店のお店。18時頃に閉店の札にして、そこから閉店作業を始めるだろう。お客さんがいたらそのお客さんが帰るまで待って閉店するかもしれない。


でもお店によって18時閉店の場合、17:45分頃から店内では閉店準備を始め、18時消灯する場合もある。そのへんの感覚は国によって、文化によって、店によって違うと思う。


日本人観光客の場合、日中は観光名所をめぐっているので私が働くお店に来るのは閉店間際であることがよくあった。閉店してドアをしめてから、コンコンとドアをたたかれることもよくあった。私の場合、自分に予定がなければ「いつ帰国ですか?」と聞いて「明日です」と言われたらドアをあけることもあった。


同僚も同じことがあった。閉店して、店の中でお金を数えたり閉店作業をしていたら、誰かがドアをコンコンとたたいている。閉店時間を過ぎていたので無視していたらドンドンとしつこくたたいてきて怖かったと言っていた。残念ながらそれが日本人観光客だったと聞くと、ちょっと悲しい。


プリンスエドワード島の場合、夏は短い。夏は観光シーズンであるとともに、住んでいる人にとっても長い冬が開けて外を楽しむベストシーズンなのだ。仕事が終わったら今日はドライブに行こう、とか食事に行こうとか店員にも予定がある。


観光客にも言い分はあると思う。特に日本から来る場合は高いお金を出してやって来ているのだ。そうそう何度も来れる場所ではない。だから行こうと思っていたお店が閉まっていたなら「お願い開けて、もう一生来れるかどうかわからないんだから」という気持ちもわかる。でも、店員さんにも人生がある。その日はあなたにとって貴重な日かもしれないけど、同じくらい店員さんにも貴重な日かもしれない。


「お客さんなんだから、お買い物してお金使うんだからいいじゃない」は間違っていると思う。そもそも一般的な労働観が日本とは違うと思った。仕事が人生の一番じゃない、お客さんが言っていることが正しいとも限らない。家族や友人とすごす時間、趣味の時間、自然の中ですごす時間、そして仕事そのすべてがバランスよく大切にしている様子がよくわかった。



結論。

観光で海外を訪れる場合、その土地に暮らしている人にも人生があり、生活があることをしっかりわからないといけないと思う。想像力が必要だ。


偉そうに書いちゃったけど、プリンスエドワード島で、現地企業で働いて同僚がみんなカナダ人かカナダに移民した人とすごしたから、その目線で日本人観光客を見て発見することがたくさんあった。貴重な経験だったと思う。


私は仕事や語学研修で海外行くとき以外は、基本的に一人旅だった。一人旅だと全部自分がしなきゃいけないから常に神経をとがらせている。周りの様子を把握しようと努力するし、全身で情報をキャッチしようとする。


個人旅行の場合も、家族や友人と海外に行くのならどこに行くとか何時にどことか、自分たちで把握しないと行けないからしっかりしなきゃと思う。


注意しないと行けないのは団体ツアーだ。日本から添乗員がついてくるからわからないことは添乗員に聞けばいい。集合時間とかも毎回添乗員が言ってくれる。一緒に行く人もみんな日本人だから友だちができて楽しい。・・・そうですね。でもちょっと待ってもらいたい。あなたが行く場所はどんなところですか?街の様子は?文化は?通貨は?どこで両替するの?お店は何時まで空いてる?挨拶くらい言葉を覚えて行かない?ツアーだから全部おまかせ、ではなくてぜひ自分で勉強してきてほしい。


そして現地についたら観光地、お土産、食事だけでなく、流れている時間や、住んでいる人の様子、暮らしぶり、どんなことを考えて生活してるんだろうな、もちょっと観察して想像してほしい。それが旅の醍醐味の一つだと私は思う。



(穏やかな時間が流れるプリンスエドワード島、大好きな場所)



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