親に子持ちだけは連れて帰って来くるなと言われたのに、バツイチ子持ちさんとお付き合いしている私の話③

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「私バツイチ子持ちって話したんだね…」

なんだか、その言葉にこもる
後ろめたさは
私に言った事への後悔なのか
自分への戒めなのか
凄く深い気がしました。

私「まぁ、これからも聞いていくよ全ては知らないから。また色々話聞かせてね」

気になる事は
口には出しませんでした

何故離婚したのか…

別れてから他に出会いがあったのか…


きっと波乱万丈ではあるんだろうな
そういう気持ちで
私はむしろ、そのありのままの過去を初対面で話してくれた彼女にホッとしているのだから。

次に会う機会を楽しみにしてました。


初めてのデートは
次の週の日曜日でした。
クリスマスシーズンで

子どものプレゼントを選ぶ事、
友達間で毎年プレゼント交換をするから 買い物に付き合って欲しい

で、私が行きたい場所を1つ決めて
連れて行って欲しいと

それが初めてのデートでした。


なんだか新鮮でした。
結婚していない、子どももいない
私が
子どもオモチャコーナーで
女性と
プレゼントを模索するというのは

周囲はイベントに追われた
サンタクロースだらけで
毎年サンタの苦労は相当なものだなと、親目線を垣間見た日でした。


相変わらず彼女はお酒無しでは
人見知りが強く
私の方も色々話をするのですが
話題は途切れ途切れで

でも、
子どもの話になると
彼女は意気揚々と
我が息子の自慢話をいくつも聞かせてくれるんです。

私への笑顔が
社交的なサービス的な笑顔
だと思えるくらい

ニコやかに
素の笑顔をみせて話すんです。


あの子は私の自慢の子だと


正直、初めて会って
デートに至るまでの間

彼女を一児の母だと実感できる点は
少なかったんです。

[しっかりしている]
[しっかりしてない]

どちらか?
と聞かれると[しっかりしてない]
よりだと思っていました。

お酒も飲み

タバコも吸い

子どもを置いて出掛けてる
このデートの間何を思っているのか


ですが、
その時の子どもの事を
誇らしく話し、愛してやまない
彼女を見て思いました。
ちゃんと[親]だと


今まで彼女が経験した事は
聞かずしても、楽な歩みではないと
私の中でも理解出来ていました。


お酒、タバコ、少しの自分の時間
それは、抱えに抱えた
重荷のはけ口だとなんとなくですが
彼女にとって必要なものだと
察する事が出来ました。


買い物を終え
その日、私が連れて行った場所は
クリスマスシーズン限定のイルミネーションでした。
在り来たりな場所ですが

彼女は道中
「いままでデートスポットって一般的に言われる場所にはほとんど連れて行って貰ったことがない、だから今日は凄く楽しみだ」と、こぼしたんです。


また気になりました。
彼女の過去が…大切にされていた
色が見えないのが不安でした。

そして、
どんどん彼女の事が気になっていく自分がいるのが

そんな中思うんです。この人を
色々な場所に連れて行ってあげたい
今日を思いっきり楽しんで貰いたい
と。


帰る道中
今日を楽しんでくれてようで彼女は、ありがとうを何回も
とても楽しくて明日が憂鬱だと
凄い素敵な笑顔で話してくれました。

そんな中で、
私が気になることは
口から出るタイミングを
見失うわけで。


それを、悟ってかどうか
彼女は帰りに自分から
「わたしを出来るだけ貴方に伝えたい」と話始めてくれました。



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