新卒で証券会社に入社して1年間で100件以上の新規開拓を達成し、3億円の資金を導入した話(3)
心を無にして電話帳の「あ行」から電話をかけていけ
飛び込み営業が終われば、次は電話営業です。
上司から言われた言葉が、
『心を無にして電話帳の「あ行」から電話をかけていけ』。
私は営業活動自体初めてでしたので、慣れない口調で、上司の言われたまま電話をかけ始めました。
新規の方に100件電話をかけて、話を聞いてもらえるのは1件くらい。
1日に200件は電話をかけました。
たまに、暇な人が相手をしてくれて、アポが取れます。
電話をして、アポが取れれば、訪問。
この繰り返しです。
一か月続ければ、2件ほど新規のお客様が出来ました。
おじいちゃんおばあちゃんが営業活動に苦しんでいる僕をみて哀れに思って口座を作ってくれたのです。
しかし、小さなお金で株式を買ってくれるだけ。
正直、惨めで仕方ありません。
上司に相談を幾度となくしました。
帰ってくる言葉は
「いいから電話をかけまくれ、そのうち断ることが苦手な見込みのお客が見つかる。」
「何も考えるな」
「とにかく相手と仲良くなれ。仲良くなってお願いすれば買ってもらえるようになる」
先輩に相談しても
「自分のノルマで精一杯だからお前はお前で頑張ってくれ、応援している」
「うちの会社はこんなもんだよ」
「今は我慢の時期かな。まあ、年次が上がったら数字のノルマも与えられて辛くなると思うけどね」
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冗談じゃない!!
そのうち断ることが苦手な見込みのお客が見つかるだって?
まるで詐欺師じゃないか
何も考えるな?
機械のほうが良いじゃないか
仲良くなってお願いすれば買ってもらえるようなる?
お願いしないといけないものをセールスしているのか
お前はお前で頑張ってくれ?
こんな先輩たちにはなりたくない
うちの会社はこんなもんだよ?
絶対に吐きたくない言葉だ
今は我慢の時期かな?
そんなアドバイスあるかよ
僕は、このままでは絶対に駄目、他の人と違うことをしないといけない。
このまま電話営業と飛び込み営業を上司の言われるままにしていてはただの馬鹿になってしまう。
証券営業には、絶対にもっと効率の良い営業方法があるはずだ。
インターネットを使った集客方法は色々思い浮かんだ。
しかし、インターネットでの広告活動はコンプライアンスの観点から、証券会社では御法度であった。
そこで、僕は、ある方法を思いついたのである。
物は試しと、行動してみることにした。
この方法が、1年間で100件以上の新規開拓をし、3億円の資金導入に繋がるとは、この時は夢にも思っていなかった。
続く
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