エステティシャンになったら同級生から「エステティシャンって誰でもなれるだ!」と言われた私が同じ友人に尊敬された話

著者: 鈴木 賀葉(かよ)


友人の法子は私に会うなり言いました。


法子
「佐藤君がさー、賀葉(かよ)がエステティシャンになった、って聞いて『エステティシャンって誰でもなれるんだな』って言ってたよ、アハハハハ」


私はこの言葉を聞いて毎晩悔しくて眠れませんでした。


「絶対この仕事で見返してやる!」


そう決意したのを覚えています。




しかし、こう言われても仕方ない理由が私にはありました。



高校の時、毎日寝坊で遅刻し成績はいつも最悪。


500人いる普通科高校でしたが成績は498番。

赤点の補充クラスに毎回顔を出す常連でした。



卒業しても周りの皆んなは大学へ。

クラスで就職したのはたった2人でした。



卒業後も転々と転職やアルバイトをして『何やってもダメな女』だったのです。



私なりに転職しまくりたまたま辿り着いた職業が【エステティシャン】でした。



そこから18年もその仕事を続け、19年目に独立。

その頃にはエステの教育もしており「先生エステティシャン」と呼ばれるようにもなりました。




決しておしゃれとは言えない下町、東京の北千住で小さなエステサロンをはじめ5年。

今では全国からお客様がいらっしゃるようになりSNSの発信から地元の同級生も私のブログやFacebookを見てくれるようになりました。



帰省するたびに

佐藤君
「賀葉ちゃんすごいね!」
法子
「今のお店、はやってるね!」
友人C
「全国からお客様来るんでしょ?」
友人D
「毎日楽しそうだね!」
法子
「賀葉(かよ)、本当に尊敬してるよ!」

皆んなが褒めてくれます。



だけど今の私は凄いなんてちっとも思わない。

ただ一つの事を追求し続けてきただけだから。

ただ、楽しくて幸せなのは本当です。

そしていつしか「見返す」という気持ちはなくなっていました。



エステティシャンは日本では自由業であり、ある意味、誰でもなれます。

しかし楽しく幸せになったのは

続けたからです。




小手先の学びで本物になんかなれない。

一つの資格をとったから、経営がすぐ出来る訳でもない。



どの職業であっても同じだと思うのです。

一つの事を追求し継続すればちゃんと楽しくなる。



だから全てにおいて「すぐに答えをだして」投げ出して欲しくない。




最初に「これ!」って思ったら

楽しくなるまで続けて欲しいのです。



必ず全ての人が「楽しく」なります。



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