顧客ゼロから予約待ちのお店になった話


そんな風に最近は言われるようになりました。
しかし、はじめはお客様ゼロ。
開店して2か月後(2011.3)に関東大震災。
東京が地元でもない私に人脈は無し。
私が【予約待ちのお店】が作れた経緯を今日はお話しします。
。:*:★。:*:★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★:*:。★:*:。
私の開業は何となくスタートした。
エステの仕事をして18年。
「やっぱり自分でやってみたいな」
そんな風に考えてたら勤務してた会社の組織変更がありました。
私が異動した先は「望む場所」ではありませんでした。
だから「今かも」と思ったのです。
そう。嫌だから辞めた。
とてつもなく身勝手なきっかけです。
しかし、転勤できた東京。
知り合いは会社の人くらいしかいませんでした。
予算もあまりなく無理なくマンションの一室からのスタート。
場所もその時たまたま住んでいた場所から近い「北千住」という下町を選びました。
マンションの一室の家賃は11万。
お店を出すにはローコストではありますが、当時独身だった私は、
毎月の給与がゼロになる上に、
自宅(9万)以外にさらにサロンの家賃(11万)を毎月払うのは正直自信が有りませんでした。
僅かな貯金を開業資金とし、残ったお金は100万程度。
一年もつか不安でした。
チラシも使わず、集客ツールは【ブログ】のみ。
初めはお祝いを兼ねて少ない友人が来てくれました。
後は価格を安くし、キャンペーンを組んで集客したら少しお客さんから予約が入り始めました。
無理して朝から晩まで働きました。
しかしこの時すでに40歳手前。体力も限界でした。
さらに追い討ちが…
オープン2カ月であの大震災がおこったのです。
目の前が真っ暗になりました。
お客さまも一気にいなくなりました。
2011年は私にとって忘れられない年になりました。
暫くお店を休み、実家のある名古屋に帰りました。
その時に、この震災で【なぜ私はこの店を始めたんだろう?】とゆっくり考えたのです。
私はよく前職のお客様から「賀葉(かよ)さんに会うと元気でるわ!また会いたい。」と言われてました。
そうか…「私は人を元気にするのが取り柄かも知れない・・・。」
それに【喜んでもらえる事が何より嬉しい!】そう思ったのです。
お店を休んでいても家賃は発生しています。
余震がまだ続く日々でしたが一旦東京に戻りました。
2011年3月忘れられない月。
売上は114000円しかありませんでした。
家賃が11万。他にも経費はありましたから既に赤字です。
でも心に決めました!
【売上のため】ではなく【日本が元気になるために!】
私は働こう!
その決意のために114000円を東北に全額寄付しました。
この寄付は正直、気が変わりそうなほど思い切りが要りました
のどから手が出るほど欲しい売上。
しかし、この想いを忘れないようにする為には、「これ位の覚悟」が私には必要だったのです。
北千住の片隅。
12畳程度の一室のエステサロン。
こんな小さなお店でも世の中の力になれる!!
著者の鈴木 賀葉(かよ)さんに人生相談を申込む
- 1
- 2
著者の鈴木 賀葉(かよ)さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます