娘は第一次硝子体過形成遺産 ~障害 発覚~

前話: 娘は第一次硝子体過形成遺産 ~娘 誕生~
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病院を無事に退院し実家に里帰り。早々に友人にも御披露目した。その時も「右目が小さくてさ。右目はパパ似、左目は私似だわ」なんて呑気に話していた。
娘が誕生して10日。
その日は電気が明るいリビングでミルクをあげていた。
その時ふっと娘の右目の中央が硝子の様に透けて見えた。
ドキッとした。
何故なら、ペットのリスが目を怪我して、全く同じ様になっていたからだ。
すぐに母に話した。そしたら母は光の加減のせいよ。気のせいだってっと言った。
その時はそれ以上突っ込んで話さなかったが、夜寝るときに気になってネットで検索した。
「目 光る 硝子」
そしたら出てきた文字が「網膜芽細胞腫」
目の癌だ。
画像を見ると娘と同じ目をした子供が出てきたからだ。
不安でたまらなくなった。
それから1日中検索した。
検索して娘と比較して「あぁ、やっぱり癌だ」「あれ?私の気のせいかな。癌じゃない。」の繰り返しだった。
親に心配かけてはいけないので、一人でずっと考えていた。息子にも涙は見せたくなかったので、一人風呂場やみんなが寝静まった時に泣いていた。
旦那は休みの日にしか会いに来れないので、実際に見れないのに話すのも悪いと思い、あまり深くは話さなかった。
だから、一人で不安と戦うしかなかった。
そして4日目。あるサイトで「フラッシュで写真を撮って目が光ったら注意」っと見つけた。
フラッシュをたいて撮ってみた。
娘の目がハッキリと透けていた。
その写真を見て私は泣き崩れた。


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