セブ島との出会い

著者: 冨田 博之
セブ島との出逢い
16年前に元友達が久しぶりに突然来て、セブ島に行きませんか?と言って、パンフレットを持って来ました。
フィリピンでしょ!危なそゥ!と思いました、私をセブに連れて行ってどうするつもり?と思いました。
その人は困った時しか来ないし、海外旅行は行かない人なので、そのパンフレットを見て絶対に詐欺だと思いました。
その頃、フィリピンを舞台にした詐欺がたくさんあり、これも同じような物だと思いましたので、その人に「こんな事をしていたら、大変な事になるから辞めなさい」と言って断りました。
けれども、調べもしないで判断して分からないで言うのは良くないと思いました。
平成6年に通産省に募集届けが受理されていると言うことなので、私はNPO法人を主催していましたので、外務省、JICA、フィリピン大使館、いろいろな団体に出入りしていましたので、外務省、経済産業省、フィリピン大使館、フィリピンで事業をしている知人と関係者に調べて頂きました。
1ヶ月半かけて、自分であらゆるルートを使い徹底的に調べて、フィリピンの歴史書を2冊と観光ガイドなどを読みました。
調べれば調べるほど確実な凄い会社だという事が分かりました。
セブは世界の大金持ちが別荘を持っている、リゾートの島だということが分かり、セブの案内ビデオで人々がのんびりと歩いているのを見たら行きたくなりました。
確信が得られたので、入会して早くセブに行きたかったので、お友達を誘って初めてセブに行きました。それまでは、私は飛行機が嫌いで乗りたくありませんでした。航空機事故記録を全て調べてみると、フィリピンエアラインは東南アジアで一番古い航空会社で国際線で事故がない事が分かり、それで安心して飛行機に乗れました。
成田で飛行機に乗ると、席は半分以上空席で、お客が少ないなと思いました。セブ上空で飛行機の窓から市内を見ると、街の赤っぽい灯りが点々と灯り、東京とは違い、田舎の街という感じで寂しいような、何故か懐かしいような感じで、不思議な気分になりました。
セブのマクタン空港に着いて飛行機から降りると生暖かい空気がすっと吸えて、楽に息が出来る事に感動しました。空気がキレイな所だと思いました。空港を出ると迎えのガイドさんが待っていて、「トミィ〜タさんですか?」と言われ、そうですと言うと前からお友達だったかのように愛想良く親しく握手してくれて、直ぐ近くに迎えの自動車が来て、ドライバーが荷物を積み込んで、ドアを開けてくれて、自動車に乗り込みました。走り出すと、市内も暗く、空港の近くのレストランで食事をして、コンドミニアムに向かいました。市内を出ると街灯は殆どなく、信号もなく、真っ暗で、自動車も殆ど走ってなく、道路はデコボコで乗り心地が悪く、たいへんな所に来てしまったなぁ、どうなるのだろう?世の中うまい話は無いなと思いました。
けれども、コンドミニアムに着いてびっくり、ゲートが開いて中に入ると全く別世界でした。広い敷地に高い建物でコンドミニアムが並んでいました、メイドの若い女の子達とマネージャーが「いらっしゃいませ」と迎えてくれて、豪華なコンドミニアム内を案内されて見ると、広さと豪華さにたいへん驚きました。ベランダに出て見ると下にプールがあり、泳げますかと聞くと、プールのライトを点けてくれて、メイドさん達が浮き袋やタオルを持って来てくれました。心温まるサービスに感動しました。
コンドミニアムの前は海なのに波の音がしません、磯の香りがしません、不思議な所だなぁと思いました。ベッドに横になり窓から空を見ると満天の星空で、凄いな、プラネタリウムみたいだなと思っていると、意識がなくなり、眼が覚めると、朝6時でした、久しぶりにぐっすり熟睡できました。
朝、爽快な気分で爽やかな風にふかれて、庭を散歩して、海は引き潮で、膝ほどの浅瀬の海に入ると、海水が生暖かくて温泉のようでした、カニ、小魚、海老などがいて心が癒される思いでした、あらためてセブは凄い所だと思いました。部屋に戻るとメイドさんが朝食を作ってくれていて、トースト、目玉焼き、ベーコン、サラダ、フレッシュマンゴーとマンゴージュースが出て来て、朝からこんなに食べられないなと思いながら、ぺろっと完食してしまいました。
宿泊したコンドミニアムは109坪で4ベッドルーム10〜56畳、リビングルーム97畳、部屋が広すぎてコンドミニアム内でも、運動になります、メイドさん付きで、メイドさんなんて使ったことないので、何と言っていいのか分からないので、コーヒープリーズと言ったら、ニコニコしてコーヒーを入れて持って来てくれて、すっご〜い!と思いました。
ガイドさんが迎えに来て、専用ワゴン車に専属ドライバー付きでセブ市内に出かけると、ガイドさんがつきっきりで案内してくれて、観光名所や市場を見てまわり、ショピングモールで昼食を取りました。
セブ市内のショピングモールは日本のイオンモールなどと比べ物にならないくらい大きく、なんでも揃っていて、レストランがたくさんありました。
平日の昼なのに夫婦や子供連れやカップルのお客さんがたいへん多いので、ガイドさんに
「なんでこんなに人が多いの?」と聞くと。
「みんな涼しいから来てるよ」と言われました。
なんでこんなに男の人がぶらぶらしてるのと聞くと。
「みんな仕事ないよ」と言われました。
それでもなぜか市内は活気があり、街がカラフルで子供が多く、セブの人はみんなとても明るく、広場では子供達がバスケットボールをしていて、その横でお婆さんが金たらいに洗濯板で洗濯をしていました。
小さい頃に母が同じように洗濯していました、私は洗濯板と呼ばれていたので、懐かしい気分になりました。
ガイドさんに洗濯器は無いのか?と聞くと。
「洗濯器はたくさん洗う時に使うね、服が少ないから洗濯器いらないね」と言われて、なるほどと思いました。
セブの一般市民の生活は日本の50年位前のようで、私が小学生位の時代に似ていていました。
セブは、最近5年位で急速に発展して12年前とは見違えるように変わっています。世界のリゾート地としてたいへん人気です。セブは進化し続け、目覚しく発展しています。
セブ島はフィリピンとスペインとアメリカがごちゃまぜだなと感じました。
セブの人達は優しく、今迄セブ滞在中に嫌な事、困った事、不自由や不便を感じた事はありませんでした。
コンドミニアムに泊まったお友達が、「素晴らしかった、私は世界45カ国行きましたけれども、こんなに凄いお部屋でこんな素晴らしいサービスを受けた所はなかった!また行きたい!」と言って喜んでいました。
私でもお役に立てる喜びとやりがいを感じられて、ありがたい気持ちでいっぱいです。
行くたびにセブは発展して、施設の素晴らしさとスタッフの親切なサービスに感動させられます。
最近はセブの話しをすると「いい所ですね」と言われることが多くなりました。
セブは青い海青い空きれいな空気と広い豪華な部屋にやさしいメイドさん付きで、カルチャーショックと感動でこんな凄い所は他にないと思いました。
我が家は車がうるさくて眠れないし朝はカラスに起こされ気分悪いし、ずっと睡眠不足と生活苦に悩む暗い生活でしたが、セブは静かでぐっすり眠れて、朝きれいな海を眺めマンゴジュースを飲みながら、今までの生活はなんだったのかと考えると明るい人生が見えて来ました。リゾートクラブでセブに行ったので本当の意味のリゾートを満喫して分かることができたのだと思います。
セブは私と友達の人生を変えてしまいました。将来は温暖で物価も安くナチュラルなセブで暮らそうと決めています。

著者の冨田 博之さんに人生相談を申込む