中学1年生

著者: 鯛下 文太

はじめだけ好奇心旺盛だった


中学生になったばかりの俺はとても希望に満ち溢れていた。

大声発表会(確か)というのがあり誰よりもでかい声で歌い担任に気にいられ

授業中は積極的に発言して英会話の外人の先生にもすごく気にいられていた。

風邪で休んだ日は職員室から先生が3人くらい窓から顔を出して声をかけてくれた。

半年くらいはいわゆる優等生だった。


しかしなぜそうなったかは、はっきりと覚えていないが半年くらいから急に勉強も合唱もやる気がなくなり、成績もどんどん落ちていった

家庭では親父が毎日部屋をのぞき勉強しろ!部屋を片付けろと言って、よく殴られた。

親の言うことをまったく聞かなくなり、部屋に散らかしてた教科書を全部ビリビリにやぶかれた。

ガムテープではって持っていけと言われたが、そんなことはできず教科書は学校に持っていかなくなった。

目が悪くてメガネをかけなければならなかったが、メガネをかけた自分の顔が嫌で授業中に黒板の字が見えずノートもまったくとらなかった。

三者懇談のたびに親父は機嫌が悪くよく殴られた。


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