イヤよ、イヤよ、も好きのうち。~きっかけ編~
嫌いだったものが、好きになることもある
タイトルからして、なんだか怪しげな内容そうにも見えますが笑、今回は「自分が好きなものがわからない」「興味がないことはやりたくない」「自分には何にも取り柄がない」などと思っている人に対して、ぜひ伝えたいことがあります。
大学に入ってもうすぐ6年が経つ私ですが、この期間で自分が持っていた自分の得意なことや苦手なことへの認識が大きく変わったように思います。
そして多分、今自分が思う自分の得意なことや苦手なことは、5年後には大きく変わっていることでしょう。
それも踏まえて、今日は「自分の得意分野」や「将来やってみたい仕事」についてのお話をさせてください。
よく、就職活動がはじまるとエントリーシートや面接で
「あなたの強みはなんですか?」とか
「学生時代頑張ったエピソードを教えてください」
といった、自分の「得意分野」について話すことを求められます。
もちろん、採用をする企業側としたら、自分たちの会社のカルチャーに合う人や、スペックの高い人を採用したいと思います。なんせこれは遊びではないので、企業は必死になってたくさんの学生の中から「よりよい人」を選ぼうとするのは、至極当然のことですよね。
ただ、採用を受ける側からすると、大学にはいってから自分の得意分野について頭が擦り切れるほど考える経験ってなかったと思うし、普通に大学生活を送っていたら、あんまりそんな場面に出くわさないかなと思います。
だから、急に自分の強みはなんですか?とか、熱中してたことや成し遂げたことを教えてくださいとか言われると、困っちゃう人ってたくさんいると思うんです。
いろいろ昔の自分を思い返して必死に答えを出そうとしても中々でてこなかったりして、「自分は何が得意かわからない」「心から好きなったものってあったっけ?」など自信をなくしちゃう人もちらほら。
少なくとも私は、「自分の得意分野」や「心から熱中するもの」が何かわかりませんでした。
ただ、自分の苦手なものはわかっていました。
私の場合は「数字(特に計算)」と「テクノロジー」
つまり、理系の世界に関することは私の苦手な領域でした。
得意なことがわからないから、心から好きなものが見つけられなかったから、
私は「苦手を排除する」という考え方で、就職先の企業を見ました。
数字が苦手だと思っていたので、金融系は受けませんでした。(金融を受けなかったのは、金融の社風が自分とは合わないかなと感じたのもありますが)
だって、あそこはまさに「お金」という名の数字を取り扱うところだったから。
お金の計算を生業としているし、自分は数字の動きで利益だ損失だという話をされても全く対応できないと思ったからです。
次に受けないだろうと思っていたのは、「IT業界」でした。
普段、スマフォでFacebookやInstagramなどのアプリを使ったりしていますが、至極一般レベル。
新しく出たサービスなんかよく分からなくて面倒臭そうだし、大してそんな興味もなかったからです。
(いまはこのStorys,jpを知って使うぐらいまでになりましたが。笑)
ただ、本命の外資メーカーに就職するため、自分を成長させるという目的でIT系の企業の話を聞きに行ったり、インターンに申し込んだりしたのですが、そこで一緒に話を聞いている人たちを見てびっくり。
なぜなら、彼らはみーーんなIT系企業の就職を志望or熱望していたから。(そりゃそうだ)
その異様なIT熱に私は完全にノックアウトされ、ものすごく志望度合いが下がりました。
私なんかが入り込むような業界じゃないと思ったからです。
ところがひょんなきっかけから、とある広告テクノロジー会社の夏のインターンに参加させていただくことになり、その出来事がその後の自分を大きく変えることになったのです
もともと知識0だった私と組んでくれたチームメイトは、ばりばりのIT大好きの優秀な学生2人。
明らかに私と違う雰囲気の二人をみて、私は「ああ、終わったかも」と思いました。
しかし、この時出されたお題が、私の考えのすべてを払拭してくれました。
それは、
「この業界(事前に業界を決めています)をDisruptせよ。」
たったこれだけ。
Disruptの意味は、「崩壊・破壊」
つまり、自分の割り当てられた業界構造を理解した上で、この構造を破壊しうる仕組み・サービスを考えろというもの。前にも言った通り、ITとかインターネットとかに対して変に構えていたので、なんか拍子抜けな感じでした。
でも、このお題を聞いて、自分が意外な感情を持ってることに気づきました。
ー おもしろそう ー
いままで、世の中の仕組みや構造について考えたこともなかったし、ましてやそれをぶっ壊せって言われてもという感じでしたが、なにか今とは違う新しい未来が見えるかもしれないお題に、私は間違いなくワクワクしていました。
ここから、さてどう答えをだすのか。
未知の領域での途方もない問いに不安もたくさん募りましたが、ITに興味のなかった私のなかに何か新しい気持ちが芽生えた瞬間でした。
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