福岡から歩いて日本を一周する間に出会った人や出来事のお話  其の四

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1;旅を始めて②


旅に必要な物はそんなに多くない。


テレビ、パソコン、車、言うなれば携帯もいらない。


そんなものよりも楽しいことが沢山待ってる。


そして、人生を変える出会いが待ってる。


朝起きたら言ってやるんだ!


イヤッホー!!

今日も最高の一日が始まるぜ!!


って





2:充実感


愛知県の国道を歩いてると後ろからバイクが追い抜いていった。


ライダーが左手を伸ばしてgoodのポーズ。


後ろに乗ってた小学生くらいの女の子は振り向きながらずっと僕に手を振っていた。


僕も大きく手を振り替えすと女の子はニコッと笑って前を向いた。


なんか良いなぁ…


「俺って旅してんだなぁ……」




3;名も知らぬ親切な人たち


「これ、差し入れです!」

っと言ってカロリーメイトとポカリをくれたお兄さん。


雨が降り出してお店の軒下で雨宿りしてたら

「雨の日は大変でしょ?雨宿りならいくらでもしていいから」

とお茶と御菓子をくれたお店の店員さん。


雨の降るなか歩いてると

「邪魔になったら捨てていいから!私にはこれくらいのことしか出来なくてごめんね」

と車から傘をくれたお姉さん。

「ちょっと身分証見せてくれる?」

と明らかに家出少年扱いをしてくるお巡りさん。(お菓子と飲み物くれた)


日本は沢山の優しさに溢れている。





4:知名度


静岡県の中田島砂丘にて旅行中の女性二人組に写真を撮ってもらった。


「あの、写真撮ってもらえますか?」


「いいですよ~、え?どこから来たんですか?」


「福岡から歩いてます!」


「「えぇぇ!?マジですか!?」」


「ドスゲェ!!」


「ここまでどれくらいかかったんですか?」


「2ヶ月と一週間ですね~」


「マジっすか~スゴい人に会っちゃったね~」







「ところで福岡ってどこにあるんですかね?」




……………………おい。



5:至福の時


リーン♪リーン♪

という風鈴の音色に誘われて一軒のお店に立ち寄った。


そこは切り絵のお店で、中には額に飾られた切り絵、風鈴、よくわからないオモチャが所狭しと並んでた。


昔からこういうごちゃごちゃしてるクセに妙に落ち着く場所が大好きだった。


ぼーっとしてると奥からほんわかした老夫婦が出てきた。


でかい荷物のこと聞かれると思ったら


「お兄ちゃん、今日も暑いねぇ」


だって


悦。

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