面談①
前話:
お母さん、学校行きたくない
次話:
面談②
初めて娘のSOS信号を目の当たりにした次の日の朝。
やはり昨日と同じように
寝起きは最悪→大泣き
のパターン。
登校時間・私の出勤時間は容赦なく迫ってきます。
焦っているところへ、突然ドアチャイムが鳴りました。
「はい。」
大慌てでドアを開けると、そこには優しそうな年配の女性が立っていました。
(あまり関わりがなかったので知らなかったのですが、後にその方が学校の教務主任のN先生だということがわかりました。)
【交通安全週間の当番で通学班の集合場所へ来たんですけど、あまりにも遅いから心配になって来ました。娘さん、どうかされたんですか?】
私はもう藁にもすがる思いで、今までの経緯を手短に話しました。
【そうだったんですね。そういうことなら、一度担任の先生にお話ししてみるといいと思いますよ。今すぐは無理だけど、放課後ならいつでも時間を作りますから。私の方からも担任に伝えます。今日はこのまま娘さんと一緒に登校しますね。】
その言葉がどれだけ私を安心させてくれたことでしょう。
「何かあったら職場に連絡をください」
と伝え、娘を託し出勤しました。
幸い、その日も何事もなかったように一日中学校で過ごすことができたのです。
帰宅後に担任の先生から電話があり、今日の学校での様子を詳しく聞くことができました。
そしてありがたいことに、私の時間が許すなら今からでも面談をしませんかと提案していただいたのです。
まさかこんなに早く話を聞いていただく機会に恵まれるとは思っていなかったのですが、こんなチャンスは二度とないと思い、すぐに学校へ赴きました。
著者の山本 昌美さんに人生相談を申込む
著者の山本 昌美さんにメッセージを送る
メッセージを送る
著者の方だけが読めます