面談②

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面談をしていただくため、学校へ赴いた私たち。

まずは担任の先生にご挨拶をするために、職員室を目指します。

昇降口から職員室までの薄暗い廊下のほんの数メートル。

なぜかここへきて緊張しだす ヘタレな私。

・・・はて。

担任の先生ってどんなだったっけ?

えっと・・・、男性の方だということだけはわかっていたのですが、実はこれが初対面だったりします。

「ええい、緊張していたって来てしまったら会って話をするしかないんだから、早く職員室に声をかけちゃいなさいよ」

という、もう一人の私の声が聞こえた気がします。

意を決して職員室に挨拶をしました。

「こんばんは、先ほどお電話をいただいた山本です。H先生はいらっしゃいますか?」

すると、一見怖そうな見た目(失礼)の、50代くらいの男性が答えました。

【ああ、こんばんは。担任のHです。ここでは何ですので、保健室でお話を聞かせてもらっていいですか?どうぞ、どうぞ。】

見た目とは裏腹に(重ねて失礼)、とても穏やかな声の先生で、ホッとしたことを覚えています。

保健室では、今日の様子に加え、始業式の日から今までの娘の印象などをお話ししてくださいました。

先生から見ると、娘は少し頑張りすぎていっぱいいっぱいになっているように見えるとのことでした。

このくらいの時期になると、突出してできる子と、まあまあできる子、成長がのんびりな子と、3タイプにくっきりと分かれてくるようになります。

うちの子は御多分に漏れず「まあまあできる子」だと思っていたのですが、彼女の性格上「負けず嫌いで、一番じゃなきゃ嫌」「間違うことは 悪いこと(怖いこと)だ」と思い込むところがあり、自分に対するイメージと、現実に対するギャップに苦しんでいたのかもしれません。

問題はこればかりではありません。

次に私の思い当たる節を、思い切って先生にお話ししました。

前年、仲良しだと思っていた友達とトラブルがあり、私が解決しようと口出しをしてしまい、そのことで友達とギクシャクしているのではないか

仲良しの子と、そのグループに執着してしまい、「他の子と仲良くしよう」という気力がなくて、仲良しの子と仲が悪くなると孤立状態になってしまう気がするのではないか

このような事を話したと思います。

H先生は、私の話を遮ることなく、最後まで真剣に私の思いに耳を傾けてくださいました。

そして、折を見て仲良しグループだけにならないよう、さりげなく別の友達とも関わる機会を増やし、べったりな友達関係にならないように工夫してくれることを約束してくださったのでした。

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母子登校①

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