38歳で童貞を捨てたら、脱童貞記念日に赤ちゃんを授かった♡ なんてファンタスティック!!と思いきや・・・

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前話: 子供を愛せないまま、愛を与える事も無く、世間体だけ気にした子育てしか出来なかった75歳のじぃじ&ばぁばの出番を演出して、自分を守ろうとする38歳童貞を捨てたばかりの夫
次話: 流石! 38歳まで童貞を守って来た男は、どうやら、妻に暴力振るっても、子供を大事にしなくても、別居しても、遠隔操作で家族を守れるらしい。
結婚当初、夫が言っていた事。
「ダメだよ。夫婦は、何があっても一緒に寝るの!こっちにおいで」

夫婦喧嘩の後にプーっと剥れた私をホッコリさせてくれていたものです。

しかし、彼の今夜のパフォーマンスに呼び出された姑が帰り際に、私と別れろと言っていたと…


その夜、私達は初めて離れて違う部屋で寝ました。

この小さな…小さいようで大きな出来事から崩壊は始まったように思います。


一晩中、私は寂しくて寂しくて、悔しくて、一睡も出来ませんでした。

彼の寝ている部屋へ自分からは負けたようで行きたく無いけど、彼の方から私のいる部屋に来てくれないかな…と…

彼だけを信じて、彼だけを頼りに、こんな見知らぬド田舎に着いて来たのに何故?と思ったり、
独りぼっちの不安に押しつぶされそうになったり…

(どうして、夫婦で話し合いをしないで親と話すの?)

(どうして、母親の言いなりなの?)

(どうして、自立していないの?)

また、彼の予測不可能な言動と行動に恐怖を感じてもいました。

この夜から4日後、私は知り合いの家に荷物を持って家を出ました。

丁度夫が家に帰って来たタイミングに、です。

が、彼は何も言わず、引き止めもしませんでした。

正直、私は止めて欲しかったのだと思います。

正直、私はギュー!っと抱き締めて欲しかったのだと思います。

正直、私は母親の言いなりにならず、私を大事に守って欲しかったのだと思います。


はい。無駄な抵抗とはこのことですね。

その後、知り合いの所に荷物を置かせてもらいながら、話を聞いて貰いました。

田舎ならではの権力者とパイプがあるという事で、夜遅くにも関わらず夫婦揃って駆け付けて下さいました。

そのご主人の方から
「男は手に入れたいと思った女に良く見られたいと思うから悪い所は隠すけど、手に入ってしまえば安心して変わる男もいるからね。
あの辺りだと…引き籠りの男が多くなかったかな?」
と。

夫は、私を手に入れたい、私に良く見られたいと思ってくれていた時期もあったのだな〜と、
違うポイントで思考が止まっていました。

続けて、
「彼は、赤ちゃんが見えないからと、見えなければ何をやっても良いと思ってるのかな?
赤ちゃんが産まれて来たら、それでも俺には関係ないと言えるのかな?」
と。

……。

彼なら、表向きは俺の大事な子供だ!と言いながら、可愛がるわけでも無く、世話をするわけでも無く、【優しい夫】を演じ切ってくれるでしょうね。

私には暴言を吐きながら、暴力を振るいながら…

10時になり、今夜は取り敢えず家に帰る事にしました。

帰る実家も無い私には、まだまだ本格的に動き出す覚悟が無かったからです。

婦人の方から
「赤ちゃんを守って行かなきゃねー。身体を大事にしようね」

こんな一言で泣いてしまいました。

姑にかけて欲しかった言葉です。

夫にかけて欲しかった言葉です。

そのご夫婦に家まで送って貰いました。
すると、
家の近くで、見た事が無い黒い車が止まっています。

家は新築のアパートですが、世帯数は多くありません。
駐車場も広く、行き止まりになっているので、路駐して長時間停めている車は珍しいのです。

(もしかして・・・中川麻衣?)

目星を付けてる不倫相手の名前です。

私は不安から、夫婦にあの車は不倫相手の車だったらどうしようー!と言っていたら…

背が高くて、スタイルも良くて、髪はロングでハーフ留めした若い女の子が車に乗り込みました・・

私は、送って下さった夫婦の車を見送った後、ずっと動かない黒の車に近付いて声を掛けたい衝動に駆られました。

(いや、私には関係ないわ!!)
と思い家に帰りました。

家の中はいつもと違う違和感…

いつもは敷かない布団が敷かれていました。

彼に問いただすと、布団は疲れたから寝ていただけだと言います。
そして、また母親を呼んだから母親が来たのだと言います。

母親からお金も貰っていました。

言うべきか迷いましたが、私は賭けに出ました。

外に黒の車が止まっていたよと…

夫は、私から顔を逸らして
「俺がここで出て行ったら終わりだからな!解ってるのか!!」

私には解りませんでした。

もう…とっくに夫婦の信頼関係は壊されていると感じていたからです。

夫が突然

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