Bride of Japan 2015 National Lifestyle Tour vol.1 植田 早紀
2015.9.5
千葉県神崎町にあるTSUBAKI HOUSEさんにお伺いし、日本の本来の姿でもある日本の農家ライフを経験させて頂きました。
発酵の里こうざきの古民家を拠点として、地方創世、日本文化発信、農業体験、衣・食・住の日本人の生活を通じて、日本の「里山」文化を世界に発信する交流サロン TSUBAKI ハウスのオープニングセレモニーに参加させて頂きました。
そんな貴重な体験をさせて頂いたTSUBAKI HOUSEさんでの1日をお話させて頂きたいと思います。
下総神崎駅から車で約15分の場所に位置する
TSUBAKI HOUSEは大自然に囲まれたまさに自然と共生する日本人本来の生活様式の素敵な日本家屋で季節を愛で、夏の暑さも涼しげに感じることができる造りの古民家でした。
〈雑穀甘酒〉
ウェルカムドリンクにと振舞ってくださった雑穀甘酒は絶品で玄米、きび、あわを発酵させたデザート感覚の甘酒でした。
きびやあわの食感と発酵された酸味が絶妙で毎日頂きたい程気に入ってしまいました。
〈畑へ〉
先ほどご紹介させて頂いた雑穀甘酒の中に入っていたきびやあわはTSUBAKI HOUSEの裏の山の畑で採れたもので、40年ほど放置されていた畑を一から開墾するところから始めた畑の中で自然農法で作られたきびやあわでした。雑草が沢山生えお手入れが施されていない畑でしたが、自然の恵みとうまく共存して立派に育っていました。
雑穀甘酒を作ってくださった岩本さんは現在32歳で5年前に埼玉から神崎町に移住し、畑を開墾し農家ライフを送っていらっしゃるそうです。とても素敵なお話しをたくさん聞かせてくださいました。
現在では少なくなってしまった昔の日本のLIFESTYLE。TSUBAKI HOUSEで農業体験や日本の文化を学ぶことで多くの方に日本の里山文化が広まり、私自身も発信していけるお手伝いができたら光栄です。
〈ランチ〉
TSUBAKI HOUSEの裏の山にそびえ立つ竹を割ってお皿に見立てたお洒落な器に、新米で作ってくださったおにぎりと山の幸、冷汁、そして近所の養鶏場で今朝取れた卵料理を頂きました。あまりの美味しさに箸が止まりませんでした。
〈お茶会〉
Tourの中でもとても楽しみしていた
星霜軒 吉森宗浩さん・松浦宗光さんのお茶会に参加させて頂きました。
お昼間にお手伝いさせて頂き作ったおまんじゅうをお茶菓子にとてもカラフルで可愛らしいお茶碗で美味しくお抹茶を頂きました。
掛け軸は60年前の墨を使用して描かれたという何とも絶妙な色合いが素敵で生花と茶器とのバランスがとても綺麗でした。
生花はTSUBAKI HOUSEの周辺に咲いていた8種類の秋の草花が生けられており、中には雑草と呼ばれてしまうお花ではあるけれどそれぞれちゃんと名前がついていて存在しているのだということに胸を打たれました。
TSUBAKI HOUSEのオーナーさんである椿さんがイタリアでご購入されたというカラフルな水差しがとても印象的でお茶の席だからという形にはまらず、自由に表現しても良いのだということを感じ人生の学びになりました。
あらゆる所におもてなしの心、思いやりの心が溢れている茶道がやはり大好きで素晴らしい日本の伝統文化としてもっと奥深くまで知り伝えていきたいと改めて思いました。
〈生け込みパフォーマンス〉
Tourの最後は日本の伝統音楽「雅楽」演奏の第一人者である田島和枝さんによる芋の優美な音色と石草流 華道家奥平清祥さんの生花とのコラボレーションによる生け込みパフォーマンスを楽しませて頂きました。
日本の伝統音楽である正倉院復元楽器の芋は今でも記憶に余韻が残るほどの心が穏やかになるそんな美しい音色でした。
石草流の名前の由来は変わらないものを表す「石」と変化していくものを表す「草」。今回の「山里」をテーマにTSUBAKI HOUSE周辺の秋の草花で生けられた作品は、秋の作物の豊作を願ったまさに日本の四季を感じられる素晴らしい作品で芋の音色とどんどん完成していく生花に鳥肌が止まりませんでした。
TSUBAKI HOUSEでの貴重な体験は日本の伝統文化について、日本の里山文化について改めて深く考えさせて頂く素晴らしい機会でした。
私が体験したことをより多くの方に知って頂き、ぜひ皆様にも素晴らしい日本の伝統文化を体験して頂きたいと思います。そして私自身も発信していきたいと思います。
素晴らしい機会をくださったTSUBAKI HOUSEの皆様、そして関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
次回はNational Lifestyle Tour vol.2に続きます♬
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