ヒッチハイクで東北に行ってきた話

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著者: 高橋 和紀
 大学2年の夏休みも残すところあとわずか、遊びもたくさんしたし、バイトにも奮起した、あと何ができるかのかなー?
なんて考えてて、学生のうちにやりたいことはやろうと思っていた。
そこで思いついたヒッチハイクの旅!!
実は大学一年生の時にも一度、仲の良い友達と二人で東京から大阪まで行ったのだが、今回は1人で行こうと決めていた。
行くと決めたらどこへ行くのか決めないと。さて、と、考える前にもう自分自身決めていた
………


行くぜ東北!!
って頭の中でなってた。笑

これ、本当に偶然なんだけど、この時読んでた本が西加奈子さんの漁港の肉子ちゃんっていう本で、あとがき読んだら舞台が石巻市の漁港でのお話でそれもあってかもうこれは運命なのか。と勝手に思い、東北の岩手県石巻市に行こうと決意。

しかし、台風18号が日本を襲う。
日本の各地で多くの被害が出た。
東北や関東も川の氾濫などで、大きな被害となった。
ちょうど行く5日前ほどに台風の被害が出たので、急遽、宮城県へ行こうと決意。
だいぶ急遽すぎた。
まぁ、これもいい経験かと思った。
でも、目的がないなーなんて考えてたら友人にボランティアしてこいよと、冗談混じりで言われ、そこでボランティアをしようと決意。笑
結構、決意したわりには変えたりすること多いので今回だけはこれで行こうと心に誓う。

9月13日出発予定
9月16日帰宅予定
しかし、12日の夜から熱をだし13日を断念することになり、14日から出発となる。

さぁ、いよいよ出発の日だぁーと思って、6時半に起きると、薬のせいか、とても眠たくて、眠たくて、なんと寝坊。笑
そして11時に出発となる事態。
熱は出るし、寝坊するし幸先悪いなーなんて思いつつ、無事に、白岡駅に到着。
なんで白岡駅なのか。
僕の地元は東京都荒川区なんだけど、そこから東北でヒッチハイクって考えると本当に大変そうだし、どこで拾ってもらえばいいのかわからなかったので、とりあえず、東北道のある蓮田サービスエリア、ここは大きいサービスエリアなので、結構止まってくれるだろうと予想しそこまで、歩いていける白岡駅を出発地とした。

よし、ここから本番だーと意気込むも、ここからが、本当に地獄の始まりだった。



蓮田サービスエリアに行くの難しすぎる。笑

結構歩く予想はしていたが、そもそもサービスエリアってあるいて入れるのか?
と疑問も出てきたし、とりあえず近くに行きたいけど、車道オンリーの道ばかりで歩行者近づけない。笑
Googleの地図を酷使してるけど、一向にたどり着ける気配がない。笑
と、まぁこんな調子で2時間は同じ場所彷徨ったり、ここ道なのか?考えながら進む。
結果、蓮田サービスエリアって一般の歩行者の人も入れるみたいだけど本当にわからない。笑
白岡駅着いたのが12時半ぐらいで、
現在の時刻は14時半。
や、やばすぎる。笑
暑いし、そもそも、このままだと日が暮れてヒッチハイクどころではなくなる。。。
本当に今回は1人だし帰ろうかなと思った。でも、ここまで来て引き返すのもあれだし、バイトもこのために休んだしなー。
よし、もうちょいがんばろうと決意。
さっき、僕の決意は変わりやすいって言ったけど今回は大丈夫だった。笑
ま、ここで今日初めてとなる他人と会話をして、とりあえず、どうにかいけそうな道を一緒に考えてもらう。
この方が親切過ぎた。笑
70代ぐらいのおじいちゃんなんだけど、一緒に考えた。笑
そして、導きだした答えは車道を、進むしかないってなった。
え!?
車道歩くしかないの?笑
って死ぬって!!!
って思ったけど、なんかその方曰く、よく自転車で、通るのを見かけるらしいので、従業員用の入り口があるだろうとなり、そこを、目指す。

途中何度か死ぬかと思ったが、無事に、サービスエリアの外側まで到着。
ここからが問題。
どうやって中入んだ?
どう考えても関係者以外立ち入り禁止。
としかみえない入り口らしきものしかない。笑
だが、ここで引き返したらもう今回はヤバイと思ったので、とりあえず、出てきた人に声をかけることに。
2人ぐらいに聞いたけど、わからない。

わからないって。。。笑笑

もう、僕もわからなかったので、仕方なく従業員入り口からの潜入を決意。笑
これ怒られるかなーと思ったら、意外にすんなり入れた。笑
よし、これで、なんとかなる。
この時ちょうど15時ぐらい。
とりあえず、無料の水を3杯ぐらい飲み干し、用をたし、スケッチブックと黒いぽすかを取り出し、
仙台方面を書く。
こっから調子いいといいなーという、願いを込めて、汚い字の僕は精一杯書いた。

蓮田。

さて、スケッチブックを掲げる。

うわ、一年振りだけど、恥ずかし過ぎる。笑
というか、友達もいないし、痛すぎるんじゃねーか?笑
やれるのか?
と思ったけど、なんかさっきの途方もない時間帯乗り越えたからいけた。
とりあえず、20分ほどやってると。
ちょっと先に行ったとこで、ハザード点けた車がいてもしかしたらと思い向かうと、やっぱり。
乗せてくれるって!!!
うわーーお!!
前回の大阪と違い、最初にしては早い。とても早い。

乗せてくれた方は、ひろしさんとあやさんという方!
若い!!
カップルみたいで、茨城にあるおしゃれなカフェを目指しているそう。
茨城なので、羽生パーキングエリアと距離は短いが、乗せてくれただけで、もう本当に嬉しい。
ひさびさのこの感覚はやっぱり素晴らしいものがあるなーと感動しながらもあっという間に羽生パーキングエリア到着。
そこで、わかったのは、ひろしさん、住みが駒澤大学の近く!!
僕の大学!!笑
すげーー!笑
さすがヒッチハイク!!
とりあえず、近くにある餃子屋さんの話で盛り上がってた。
なんと、ひろしさん自身、ヒッチハイク経験者で、それもあってか乗せてくれたらしい。
あやさんもひろしさんもとても楽しい方々で、温かく。もう、感動した。
やっぱりヒッチハイクいい!
羽生パーキングエリアで、気持ちよく手を振ってお別れをし、次をどうするか考える。

時計の針は15時45分。
ヤバイ、あんまり時間ないなー。

ヒッチハイクはやっぱり時間が遅くなるとまぁ止まってくれない。
まず、暗くてボードみえない。笑
羽生なんかで、野宿はごめん
そもそも野宿はごめんなので、休憩すること無くすぐ開始。

写真とか全然とってねー。笑
ま、次いきます。

とりあえず、良さそうな場所を確保し、スケッチブックを掲げる。
後ろの方で、若者四人にめちゃくちゃ、見られたが。そんなことを気にしてる場所ではない。

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