②『50歳のバツ2ママが、突撃アメリカで大富豪に直談判しビジネスチャンスを掴んでしまい・・そこからが本物試練の始まりだった件。』序章その2(シングルから再婚へ)

2 / 2 ページ

前話: ①『50歳のバツ2ママが、突撃アメリカで大富豪に直談判しビジネスチャンスを掴んでしまい・・そこからが本物試練の始まりだった件。』序章その1(シングルになった経緯)
次話: ③『50歳のバツ2ママが、突撃アメリカで大富豪に直談判しビジネスチャンスを掴んでしまい・・そこからが本物試練の始まりだった件。』序章その3(再婚とオンライン空間)

親からはおりなかったので諦めたのだ。


あらためて母校の教授に相談すると、

「なんでもいいから、修士をとりなさい。

 そうすれば、講師として雇える」

との返事だったのだ。


なんでもいいのなら、どうせだから興味ある人間学周辺をやろうと思いたった。

学費の免除制度のある国立大学のうち、

編入制度のあった、神戸大学と、大阪大学に絞った。


いざ、試験勉強を始めてみると、


This is 

の、

複数形が、わからなかった。


自分の情けなさに、泣けてきた。


それでも受験を諦めなかったのは、

自分のどこからか声がしたからだ。

やってみなきゃ、わからんし


結局、半年間、

子どもが寝静まってから、朝4時までは勉強すると決め、

実行した。


これまで、どんな通信教育も続いたことがなかったのに、

中学1年生の英語参考書からやり直し、なんとかギリギリ、

高卒レベルまでの英語はやり通した。


人間、集中すると効率が良い。


現役学生に混じっての編入試験は、

阪大は完敗だったが(圧迫面接があるという情報すらなかった)、

神戸大は、1名枠に入ることができた。



オーダースーツの仕事は辞め、

企画コンサルの仕事だけを継続し、

六甲山麓の、6万円家賃の鶴甲団地に転居。


仕事のある日は、編入学生仲間で保育士資格を持つ

女子学生にベビーシッターに来てもらい、

学業と三足の草鞋を続けた。






打ち上げ花火


保育園のママ友たちと、近所の公園から神戸港の花火をみた。


近所の学生がふざけて上げた打ち上げ花火の音を、

あれは何かと尋ねた子どもたちに、

パパさんが答えた、

「あれは、流れ星の音だよ。流れ星に、お願い事をすると叶うんだよ」

と。


ある日、

お風呂から石鹸か何かを探して、部屋に戻った私に、

二人で声をそろえる娘たちの声が聞こえてきた。


ながれ星さま、おねがいです。

あたしたちに、お父さんをください。

ママのいうことをよくきいて、いい子にします。

ママのお手伝いをたくさんして、ママをたすけます。

だから、お父さんをください。


お風呂場に戻って、わんわん泣いた。


収入さえあれば、一人で育てていけると思っていた。

でも、ママ友の旦那さんが、子どもを肩車するのを、

ずっと、目で追いかけていた、長女。


一人で育てていけるというのは、

私の思い上がりだったのかもしれない。



そして、その直後に出会った、同じ境遇の社会人学生である

二人目の夫と、

出会いからわずか2ヶ月で、スピード入籍することになる。


子連れ35歳。女の人生なんて、もう終わったと思い込んでいた。

相手に対する、たったひとつの条件は、

「子どもを虐待しそうに思えない」ことだった。


他のことは、どんなことでも耐えられる、、、

そんな気がしていたのだ。



この、慎ましいお誕生日お祝いの直後に、

再婚を決めた。

4歳と6歳。

この幼い姉妹は、二人だけで買い物にも行っていたのだ。





著者のしまふじ ますみさんに人生相談を申込む

続きのストーリーはこちら!

③『50歳のバツ2ママが、突撃アメリカで大富豪に直談判しビジネスチャンスを掴んでしまい・・そこからが本物試練の始まりだった件。』序章その3(再婚とオンライン空間)

著者のしまふじ ますみさんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。